アマツバメ ~ 何でも空中で ~
アマツバメのフォルムは「カッケ~~!!」
ハイスピードで飛ぶにはこの形しかない!って感じです!!
ツバメという名前が付いていますが、スズメ目のツバメ科とは分類上ではかなり離れており、ヨタカに近いグループで、アマツバメ目のアマツバメ科です。
和名の漢字表記は「雨燕」
意味は雨の気配を敏感に察知して、雨の降っていない場所に素早く移動することから付けられました。もちろんエサとなる昆虫が天気に左右されるからです。
ここは繁殖地の上空
300羽を越す大群がひしめいています。
大勢いれば当然もめることも!
拡大すると、こんなことをしてました!
アチョ~~! スペシャル・フライングキック~~!!
後ろからもキックの嵐!
タイガーマスク直伝のローリング・ソバット~~!!
おっと、これは「空中交尾か!?!?」
「オメエさん、何をバカなことを言ってるんじゃ?」と思っている方はいませんか?
いやいや、アマツバメ君たちは何でもかんでも空中で活動するのです。
エサ取りはもちろんのこと、巣材の材料である鳥の羽を集めるのも、挙句の果てには交尾まで空中ですると言われているのです。
学名も「Apus pacificus 」で、意味は「太平洋の足のない鳥」と、特徴を言い表しています。
アマツバメは繁殖期以外は空中での生活がほとんどという特殊な鳥なのです。当然ながら、さすがに眠る時は違うだろ?・・・と思うでしょうが、以前「オオソリハシシギの渡り」で書いたように、アマツバメも「半球睡眠」という特技を持っているのです。
「何じゃ?そりゃ?!」というあなたに再度説明すると、脳の半分は寝て、残りの半分は起きていて、それを交互に繰り返しているのです。
これはヒラタアブの仲間が「空中交尾」しているところ
アマツバメの空中交尾写真なんて、今後どんなに頑張ってみたところで、絶対に撮れっこないと思っておりますので、賢い読者の皆様は、このヒラタアブの代用写真から想像力を発揮してみてください。
あれれ? アマツバメの様子が変です。
アマツバメは口が大きく、飛びながら昆虫を一度に大量に捕えます。
「素嚢 (そのう)」と呼ばれる一時貯蔵場所がパンパンに膨れています。捕まえた虫を巣で待つ可愛いヒナたちへ持ってきたのです。
さて、本題!!
アマツバメ君の足が見えますか?
これは、まさしく頭かきをしているところ・・・と確信しているのですが!?!?
文献によると、アマツバメ類は「間接頭かき」と書いてあります。
でもそれは止まっている場合のことで、まさかいくら器用なアマツバメ君でも飛びながら「間接頭かき」はできっこありません。
コシアカツバメの頭かきを撮った時でも、地上では間接、飛翔では直接で頭かきをしておりました。忘れた人はブログ内で検索すれば出てきます。
アマツバメ君たちは、8月上旬になると繁殖地を離れていきます。
また来年の春に元気で戻ってこいよ~~!!