ビンズイ ~ これもセキレイ ~
セキレイというと、思い浮かぶのはハクセキレイ、セグロセキレイ、キセキレイで、これら3種類は「セキレイ科」の中の「ハクセキレイ属」です。
セキレイの仲間とは思えないけど、このビンズイ君は同じセキレイ科でも「タヒバリ属」の仲間です。
分類学の基礎を作ったのはリンネというスウェーデンの博物学者で、現在の学名の基礎である「二名法」を発案し確立しました。
ラテン語で表現する学名(すなわち種名)は「属名」+「 種小名」の二部構成で表しています。これが「二名法」です。
この名前によって、ビンズイがセキレイの仲間であることを表現でき、さらに属名が違うので、同じセキレイ科でもハクセキレイなどと属が異なることを表しているのです。
◆セキレイ科(Family Motacilidate) の中には「Motacilla」属(ハクセキレイ属)とか「Anthus」属(タヒバリ属)などがいます。
◆ビンズイの学名は「Anthus hodgsoni 」 すなわち ホヂソンのセキレイ
属名:「anthus」 は「セキレイ」のこと。
- 種小名:「hodgsoni」 はドイツの鳥類学者のホヂソンのこと。
- ◆ハクセキレイの学名は 「Motacilla alba」で、意味は白いセキレイ
- 属名:「motacilla 」は尾を動かす鳥のこと。
- 種小名:alba (adj) 白い (albus)
- この属名によってビンズイとハクセキレイが同じセキレイ科でも異なる属に分類されていることが分かります。
- どうして学名にこだわるのかって?
- そもそも学名というものは世界共通でどの国に行ってもこの名前だけは通用するからなのです。
- 単に図鑑の種名の下に斜体でおまけのように書かれているわけではありません。
- 例えばビンズイのことを調べると、ある図鑑では英名は「Olive-backed Pipit」すなわち「背中がオリーブ色のタヒバリ属」と書かれていますが、別の図鑑では「Indian Tree Pipit」となっていました。
- これでは同じ鳥なのかどうかが分かりません。でも学名は一種について一名称しかなく同じなのです。これからは種名の下に書かれている学名にもチョコッとだけでいいから注目してみましょう。
- そうすれば、いずれ多少なりとも馴染んでくることでしょう。
dou
美 ビンズイっていう和名もちょっと変わってますよね! 漢字では「便追」とか「木鷚」と書きます。・・・はぁ? それじゃぜんぜん意味がわかんないって? そりゃそうだ!
実は和名の由来は、鳴き声の「聞きなし」からきているのです。ネットでその美しい鳴き声を検索してみてください。聞けば納得しますぞ?!
ビンズイ君は「間接頭かき」
夏になると標高の高いところへ移動します。
ここは表富士5合目付近。
駐車場から見下ろしたら、すぐ近くで気持ちよさげに歌ってました。
こんなで避暑地で繁殖して、冬になると浜松などへも戻ってくるのです。
今年も元気な子がたくさん産まれたかな?
ビンズイ君はセキレイ科の[タヒバリ属]なんですね!
返信削除美しい囀り!🎶聞いてきました!!🎶
[ビンビンツィーツィー]と聞くのは難しい~(^^;
聞きなしというのは、けっこう強引という感じもあるので、人によってはそう聞こえることもあるのかも?という程度でしょうね!
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