サバクヒタキ ~ 大陸からの珍客 ~
1989年に奈良県に来たサバクヒタキ君
この当時は、週末が終わる日曜日の夜に固定電話で珍鳥情報が入ります。カーナビなんて無いので手書きの地図がFAXで送られてくるのです。自宅にFAXがなければ会社宛て!・・・だから女子社員と仲良くなっていないと、上司にチクられてしまいます。
まずは、この送られてくる地図が問題! 鳥は人のいない場所にいることが多いので、これといった目標物がありません。説明が上手な人の地図は、そこそこ安心できますが、地図を書くのが下手な人だと、迷子になってしまうのです。ましてや方向音痴に書かせたら・・・
そして次の週末まで、「どうか1週間いてくれよ~~!!」と願いながら、まんじりともせず、眠れぬ夜を過ごさねばなりませぬ!
だから1週間後に出会えた時の喜びは、携帯電話やカーナビが発達した現在とは比べ物にならないほどの大感激だったのです!!
「サバクヒタキ」の英名は「Desert Wheatear」で、「Desert」は砂漠、「Wheatear」とは ①小麦(Wheat)の収穫時期に体脂肪を満たす鳥 ②白(White)と俗語の腰(ear)から、腰の白い鳥・・・の2説があります。
また、学名は「Oenanthe deserti」
属名の「Oenanthe」とはギリシャ語の「oinanthe」に由来してアリストテレスが記述した鳥の1種。「oine」はぶどう、「anthe」は花時のことで、すなわち「ブドウの花時にギリシャに現れる鳥」を指しています。
種小名の「deserti」はもちろん「砂漠」のこと。
「ヒタキ科」の中の「サバクヒタキ属」は世界で18種類います。
その一部の種が砂漠や半砂漠地帯で繁殖しているので、この名前があるのです。
参考資料:「 野鳥の名前」安部直哉著
この「サバク」君は中国大陸西部から、ごくたまに迷鳥として渡来します。
国内で記録のある「サバクヒタキ属」は4種類で、尾羽の模様も有効な識別点。
写真はありませんが、サバクヒタキには、かつて東京の荒川でも出会ったことがあります。
わざわざ見に行ったのにどうして写真を載せないのかって? 知りたい? う~ん、あまり言いたかないけど、・・・レンズだけ持って行ってカメラを忘れちゃったのでござる! フン!!
現地に到着したら、すぐにサバクが見つかったので、いざ撮影! となってリュックから出そうとしたら無い! 無い無い! レンズはあるのに、カメラがどこにもありません!!!
うっそ~~!! ホントけ? 泣きたくなりました! こんな時に限ってにサバク君が近いのです!! オーマイガー~~!!
薄情な友人は自分が撮るのに夢中で、私のことなど全くお構いなし!! 気にも留めずに撮りまくっています!
私はただただ、指をくわえて見ていただけでした。ぐぎぎぎぎぎ~~~!!
・・・ということで、鳥仲間に親友を求めてはなりませぬぞ!
もし私だけが大事な鳥を見て、連れが見逃した場合は、そりゃもう、半月ほどは口をきいてもらえません! まあ、逆の立場になっても同じことなんだけどさっ!
この時、食べていたのは「ケラ」
他にハサミムシとかミミズなどを、おいしそうに食べていました。
ここは家庭農園だったので、こんなふうに洗濯バサミも写ってしまいましたが、まあそんなことはご愛敬。まずは右足での「頭かき」!! おおっ、やった~~!!
次は左足での「頭かき」!! もちろんどちらも「間接型」でした。サービス満点です! ほかの写真屋さんと違って、私の場合は「頭かき」が撮れればミッション完了!!あとはおまけです。
これだけ撮れたら、かつての荒川でのつらく悲しく苦~い思い出はきっと消えてくれる・・・かな?!?!
一部の種が砂漠や半砂漠地帯で繁殖していることが名前の由来なんですね。
返信削除奈良県に来たサバクヒタキ君を写したのは1989年ですか!
fuutenhideさん若ーい!
野鳥観察の歴史が長いですね\(^_^)/
いざ撮影!その時にカメラがない!
そういう時に限ってチャンスが!
くやしいですね~~
中々会えない迷鳥[サバクヒタキ]くんの
食事風景&間接頭かきバッチリ~\(^_^)/ブラボー\(^_^)/
私の忘れ物癖は名人級です。
返信削除先日もスポーツクラブに室内用のシューズを忘れていったために、レッスンに参加できずにすごすごと帰ってきました。若年性健忘症は、現在は老人性健忘症に進化しております!!