アカガシラサギ
こちらは冬羽です。
この写真を見て、どこが「アカガシラ」じゃ?と思うはず。
飛んでいても、他のサギ類とは明らかに雰囲気が異なります。
ピッカピカの夏羽に変身!!
これなら「アカガシラサギ」の名前に納得!
さらに、よ~く見るとこの個体には図鑑でもめったにお目にかかれないポイントが!
それは目先のライトブルーと紅生姜色の赤い足!!
図鑑には冬羽も夏羽も雌雄同色と書かれているけど、これらの部位の婚姻色からこの個体は♂ではないかと思われます。いやいや、そうに違いない!!
図鑑に載っていない貴重な♂の「アカガシラサギ」、はるばると土浦まで遠征した甲斐がありました。
これだけ冬羽から夏羽へ劇的に変化するサギもいません。
ましてや国内で見ることはけっこう稀で、大陸からの迷鳥なのです。
英名は「Chinese Pond Heron」
名前が表わすように中国東南部からインドシナ半島、マレー半島、ボルネオ島などが生息地。
「Wikipedia」で英名を入れて検索 →「翻訳のターゲット言語」を日本語にすると→ あっという間に本文が日本語表示に置き換え完了!! この方法なら、今までイラストや写真を眺めていただけの洋書に書いてあるものが、おおよそですが解ってしまうのです!
こんな瞬間に思うことは・・・生きててよかった~!
以前にも書いたことがあったような気がするけど、英名検索のメリットは、国内では撮影できないような写真がたくさん載っているので、そこらも楽しみの一つ・・・例えばミミカイツブリを英名で検索すると、繁殖地でのすごい写真がごっそりと出てきてビックリ!!
一度試してみてはいかが?
さらに学名も面白くて 「Ardeola bacchus 」といいます。
酒好きやチョコ好きならピンとくるだろうけど、「バッカス」というのはローマ神話に登場する酒と酒宴の神様のこと。ここでは、この一風変わった赤紫色のヘアスタイルがぶどう酒をイメージするからなのだそうな。
東南アジアでぶどう酒? ワイン? そんな歴史があったっけ?!?!
いやいや、この辺りはワイン好きの欧州人がいにしえの昔から開拓に来ていたところ。
欧州にはこんな鳥はいないので、バードウォッチングの歴史も長く、目ざとい彼らが「アカガシラサギ」を見つけたのでしょう。きっと!・・・どうかこれらの推測が当たっていますように!
チョコレートでバッカスと言えば真ん中にブランデーが入っているやつのことでしたよね!
ロッテでは1964年に、そのものズバリの商品名である「Bacchus」という名称で発売し、現在でも人気商品として製造中。
※包装紙には「3.2%のアルコールが入っているので、運転する前や運転中はご遠慮ください」と注意書きが書かれていますよ。