カワウ ~ 海のカラス ~
私事で、鳥とは全く関係ない話です。能登地震のニュースがあって間もない頃に突然の訃報が入りました! 1ヶ月が経って、ようやくというか、何とか八代亜紀の逝去を受け入れなきゃと思うようになりました。ホントはまだぜんぜん実感はないけど・・・
十数年前に友人から頼まれて、八代亜紀のCDをipodに入れてほしいと頼まれて、彼女の「夜の銀狐」を聴いたのがきっかけ!
その時に、突然「何てうまいんだ!!」と、ビビビッと来たのです。それまでは単に「舟唄」の歌が上手いオネイサンだったのに、翌年には県内のライブに3回もいそいそと出かけたりしていました。あの独特のタングトリル(巻き舌)で、魅力的なハスキーボイスが聞けなくなるなんて・・・
突然、自分の周りからいなくなるってことが、ものすごくつらいことなんだってことをつくづく実感しているこの頃です。それにしても彼女の「海猫」って曲はすっごくいいねっ!
さてさて、本題!! 「鵜飼い」の歴史って知ってますか? 何と!日本書紀や古事記にも掲載があるというから1400年以上の歴史があるのです!! ウと人の関わりがそんな昔からあるなんて!すごいね~! ちなみに、鵜飼いで使われているのは「ウミウ」です。
カワウというと写真の対象としてのランクは低いと思われますが、今回の足指シリーズをきっかけに調べていくと、いろいろと知らないことがゾロゾロと出てきて、それこそ「目からうろこ」そのもので、けっこうというか、かなり新鮮です!
人類が誕生する遥か彼方から地球上にいたという鳥類というのは、すごいの一言!!
知らないうちに撮っていて今まで気づかなかった一つが、この水上からの離陸方法。
カワウ君が飛び立つ時には助走が必要です。その時には、両足を揃えて跳ねています。
ハクチョウやカモなどの「標準蹼足」の仲間は片足を交互に出して水上を走ります。
が、ウの仲間やペリカン類は両足を揃えて跳ねています。・・・そう、ジャンプなのです!!
その方が「全蹼足」というメリットを充分に発揮できるということなのでしょう。
ハクチョウやカモなどは樹上に止まることはできませんが、全蹼足のカワウ君たちは全く問題ありません。指の関節も柔らかいのかな? 樹上で繁殖できるのはこの足指があるからなのです。
カワウ君たちは集団で行動することが多いです。
彼らの食欲はというと、一日に体重の1/4から1/2の魚を食べると言われています。
体重? 彼らは2~3㎏です!!
そして彼らの行動範囲は10~20kmほど、遠い時は30km以上も飛んで行くようです。
餌場は遠州灘、天竜川、浜名湖などです。
遠くに見えるのはアクトタワー
これは浜松市内のカワウの繁殖地で、一年中 数百羽がここで暮らしています。
なので、浜名湖などの漁業関係者はカワウの食欲に頭を悩ませているのが現状なのです。
カワウ君たちと共生するにはどうしたらいいのかな?
最後に
①カワウの英名「Cormorant」というのは「海のカラス」という意味です。
②下記で検索すると、同じ「全蹼足」のペリカン君の動画が見られます。
「スローモーションで海水の海岸に沿って優雅に飛び立つ茶色のペリカン鳥」