ヘラシギ ~ 炭鉱のカナリア・残りは150組 ~
「直接頭かき」の瞬間です!
今までいろいろと撮ってきた「頭かき写真」の中では最高傑作と自画自賛!
幼鳥 (9月)
「へら」とは先端を薄く平らに伸ばした道具の総称です。
「へら」という言葉から連想するのは裁縫や料理用の道具などのことで、自分の嘴をそんな形に進化させたのがヘラシギ君なのです。しかも菱形という独特のフォルムが見事です!
ハシビロガモのように水面上の餌をこしとるように使うのではなくて、そのへら状の嘴を左右に振る独特な採餌方法です。
頭ではわかっているのですが、実際にその仕草を見ても動きが速すぎて嘴を左右に振っている様子が分かりません。
You Tubeに載っていたのを見つけたので、それを引用させて頂きます。
https://www.youtube.com/watch?v=WRXtJlwbUOM
左の「トウネン」と同じくらいの15cmで、要するにスズメほど。
トウネンが多数いる中でヘラシギを探すのは、まるで「ウォーリーを探せ」の動画バージョン! ジッとしていることはなくチョコマカと動き回っているし、嘴の特徴が見える角度の時に撮らなきゃならないし・・・と、けっこう大変なのです。
英名では「Spoon-billed Sandpiper」で、愛称は「Spoonie」
「Sandpiper」とは小型シギ類の総称です。
確かにスプーンとは言い得て妙です。日本語に直訳すると「サジ(匙)シギ」になってしまい語呂合わせが悪いので、ここはやはり「ヘラシギ」の方がしっくりきますね。
東アジアの図鑑では中国が「勺嘴鷸」、香港では「匙嘴鷸」、台湾では「琵嘴鷸」と書いてありました。併記されている英名はどれも「Spoon-billed Sandpiper」です。
台湾図鑑の「琵」とは楽器の琵琶(びわ)のことで、くちばしの形に由来しているのは当然のことなのでしょう。
世界的に見ても、最近では「残りは150組」!!・・・と、言われるほどに個体数が少ない絶滅危惧種なのです。
「ヘラシギは東アジアの『炭鉱のカナリア』です。もしヘラシギが絶滅したら、他の多くの動物も絶滅するでしょう」という言葉がものすごく印象的でした。
国内では秋に見られることが多く、春の夏羽はさらにさらに稀なので、時間も金も自由にならないと夏羽を見ることはできない!・・・と言われるほどの鳥なのです。
時間だけはたっぷりとあるので、何とかして夏羽に逢いたい~~!!
※ヘラシギの繁殖地はロシア北東部で、主要な越冬地は中国南部、タイ、バングラディシュやミャンマーなどです。その通過地として中国沿岸の湿地を利用しており、国内ではそのルートから外れた個体が観察されるのです。
ヘラシギの直接頭かきショット!!
返信削除特徴あるヘラの形がバッチリ\(^_^)/
愛嬌ありますね~(^^)
YouTube見ました!早送りではないかと(^^;♬
[炭鉱のカナリア] 初めて聞きました。
炭鉱の中の危険を察知するためにカナリアを連れて行ったとのこと。
[残りは150組]というほどの絶滅危惧種のヘラシギ。
これ以上減らさないようにしなくては危険と言うことですね!
頑張れ!ヘラシギ!!
ヘラシギ君の夏羽を見るまでは、鳥を引退できません!!
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