エナガ ~ ぎゅうぎゅう ~
この親鳥の「黄色いまぶた」の色を覚えておいてください。
エナガはキクイタダキやミソサザイといった最小の鳥とほとんど変わりません。エナガの全長は13.5cm その中で尾羽は7.5cm。 要するに体長だけだと6cmしかなく、キクイタダキやミソサザイとほぼ同サイズ。
その体重は?と言えば、7.5gしかなくて10円玉1枚(4.5g) + 1円玉3枚なのです。
この硬貨を手のひらに乗せて目をつぶって、エナガの体重を体感してみてください。
※キクイタダキは全長10㎝で体重は6g、ミソサザイは10.5cmで9gです。
このサイズで、ものすご~い子たくさんの子育てに奮闘するのです! 幸運にも昨年に引き続き、観察の機会をもらい、しかも今回はじっくりと見れたので、そこんところをたっぷりとご紹介しましょう。
今回のヒナたちは総勢11羽
この数がカボチャほどの大きさの巣の中で育ってきたのです。
今回、調べて初めて知ったことですが、この巣は何と何と10日ほどで仕上げてしまうとのこと! ホントにビックリです!!
右上にママがエサを持ってきたので、全員が一斉に口を開けておねだりです!
ある日、一斉に巣立ちをすると、恒例の「エナガ団子」を形成しながら、親からエサをもらいます。
親がエサを持ってきました!
我先に「ママ~、僕にちょうだい、ちょうだ~い~!!」「オラの方が先だ~い!」と大騒ぎ!! でも、中には後ろ向きになっている子もいて、親鳥がエサを持って来たことにすら気づきません。
親たちは順番にエサを与えますが、よ~く見ていると続けて同じヒナに与えることはしません。もちろん後ろ向きのヒナにも、ちゃんと気を配っています! さすがです!!
「エナガ団子」は時々分散しますが、この日は30分以内に、何回か集まってくれました。
親がエサ探しで出かけている間、ヒナたちは居眠りをしていることが多いのです。
ぎゅうぎゅう詰めになっての いねむり時間
時には羽を伸ばしてストレッチ
尾羽の手入れもおこたりません
やんちゃないたずらっ子が、隣の兄弟の尾羽をくわえています。
ヒナのまぶたの色は親とは違います。
こんなふうに赤いのです。
団子を作る時は、端っこではなく真ん中の位置に入ることにこだわります。
当然ながら割り込みするヒナも! 右から3番目のヒナに上から乗っかってきました。
「ぐ、ぐるじ~~」「オイラも入れてくれ~!」「や、やだっぺ~、やなこった~!」
何とか潜り込もうと無理やりにでも入ってきます。
先にいるヒナも負けじと踏ん張っていますが
上のヒナはそれを上回って強引に背中でドタバタ!!
グリグリ~~、あともう少しで割り込めそうです!
「やった~~!!」割り込み大成功!!
割り込まれた方は右へズレていくしかありません。
おっと「頭かき」を始めました。エナガは「間接型」です。
こちらのヒナも夢中になって頭かきをしています。
「うっひ~、気持ちイイ~~ 止まんないよ~」
世の中に出て初めての快感を体験中!!
一度巣立てば、けっこう飛ぶことができます。
輝く未来へ向かって飛び立て~!!
最後に、ものすごく素敵な本を見つけたので紹介しましょう。
『エナガの一生』文:松原卓二 絵:萩岩睦美
写真撮影だけではわからない巣の中のことなどを、漫画家の萩岩睦美さんが素晴らしいイラストで見事に表現しています。彼女は少女漫画「りぼん」の表紙を描いていたことでも有名ですが、彼女の鳥のイラストは絶品です! ぜひ手元に置いておきたい一冊です!
巣内には羽毛がいっぱい! プレミアムな羽毛布団!!!
なんと2000枚以上の羽毛が敷き詰められているのです。
ヒナたちはこの中で2週間ほど過ごします。
※この本は図書館でも閲覧できると思います。
7・5gの小さなエナガ。子沢山の子育て!!
返信削除素晴らしい写真の数々\(^_^)/
エナガ団子の写真♬おしゃべりが聞こえてきます(^^)
ヒナのまぶたの色は黄色の親とは違い赤いのですね。
素敵な本♬[エナガの一生] 探してみます!!
「エナガの一生」は写真よりもずっと素晴らしい本です!
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