ヒドリガモ ~私の彼は Mr. Skarlet~
ヒドリガモは時々こんな頭の形になる時があります。
もちろん頭部の骨格が変形しているのではなく、あくまで羽毛が立つだけですが、シルエットでもわかるくらいに前頭部が出っ張る時があるのです。覚えておくと役に立つこともありますよ。
漢字では「緋鳥鴨」と書きます。元々は「緋鳥」と呼ばれていました。もちろん♂の頭部の生殖羽の色のことです。
「緋色」とは茜の根で染めた色のことで、古来から茜、紅花、蘇芳が赤の三大染料として使われてきました。英名では「Skarlet」となります。
だったら英名は「Skarlet Duck」あたりかな? と思うと、そうではなくて「Eurasian Wigeon」という、よく意味の判らない言葉。「Wigeon」って何のこっちゃ? と、調べてみたらフランス語の「vigeon」から来たもので、どうやらヒドリガモの鳴き声をオノマトペ(擬音語)で表現したものらしいのです。う~ん、これだけじゃよく判らんので消化不良。
♂の鳴き声は口笛によく似た「ピュー、ピュー」で一度聞いたら忘れない声。ちなみに♀の声は「ガ、ガー」と濁った声です。
こちらは♀
カモの♀はどれも例外なくシックな装い。
♂のエクリプスが生殖羽へ換羽中。
あと少しで完成です。
こんな変わり種も発見!
雑種ではなく多分、顔の一部だけが白変したものだと思われますが、イメージがものすご~く変わってしまいます。
ペアが成立しました。♂のホッとした表情が見えるような気がします。
ヒドリガモの♂は雨覆が白いのが目立ちます。
その白さは遠くからでも目立ち、飛翔時の識別に役立つので覚えておくと便利です・・・が、翼を閉じるとその白色部がほとんど隠れてしまうのが面白いですね~。
ヒドリガモはスカーレットですか!
返信削除飛び立った時は白が鮮やか、素敵な色合いの鳥ですね!
緋色の羽毛が立ったところを見てみたいです!(*^-^*)
ヒドリガモは渡来数がカモ類の中でベスト5に入るくらいに多い鳥なので、カモがいる場所へ行けば観察できると思います。
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