オオタカ
漢字では「蒼鷹」と書きます。「大鷹」は間違いでやんす。
「蒼鷹」と呼ばれる由来は、成鳥の背中の青灰色(せいかいしょく)からきています。
ハイタカ属のこの背中の色を見るたびにウットリ!
撮れた撮れた~、ようやく撮れた~~!!
オオタカはそのハイタカ属の中の代表種!!!! 仁徳天皇の頃から鷹狩りに愛用されてきたとのことで、戦国時代の武将の間でも、飼育したり、鷹狩りをすることは気分転換や野外スポーツとしても大人気! ・・・権力者の特権ってところですかね!
浜松城にある家康像も鷹を片手に乗せています。
これだけカッコよきゃ誰でも飼いたくなるってもんです。
※家康公の写真は撮ってないので、興味のある方はネットでどうぞ。
前回のハイタカに続いて、またしてもカラスの登場。
オオタカの幼鳥が現れると、どこからともなくカラスも登場
場合によっては2羽以上、多い時には10羽くらいのカラスが集まります。
カラスがしている行動は「モビング」と呼ばれます。
かなり執拗に追い回します。
「モビング」とは「擬攻撃」のことで大型の天敵などに対し、同種の仲間が集団になって攻撃を仕掛けて家族や仲間を守る行動のことです。
カラスは小鳥類のヒナや卵を襲うため、小鳥からのモビングを受けることもしょっちゅうありますが、オオタカに対してモビングを行います。
この行動は実際の攻撃ではなく、嫌がらせをして追い払うのが目的なので、よ~く見ていると近づくだけで、嘴で突いたり、キックしたりすることはありません。
カラスがトビやノスリに近寄る場合は、間違いなく暇つぶしの遊びが目的なので、同じように見えても本来のモビングの意味とは異なるように思います。
でも、オオタカに対してだけは異常に反応して集団でモビングをします。成鳥に対しても同じ。実はこれはオオタカがカラスの天敵だからなのです。
実際、オオタカはカラスを襲って捕食します。だからカラスにとってはオオタカをモビングするのは生活を守るための必須行動なのです。決して遊びではありませぬ。
もしかしたら、相手が幼鳥のうちに「カラスってしつこくて、うるさいヤツだから関わらないようにしようっと」と思わせる心理作戦なのかも?
それでも突いたりキックしたりしないのは、やっぱりホントは怖くて及び腰だからなんだろうな?・・・と思ってしまいます。
この幼鳥も数年先には立派な成鳥になっていることでしょう。
オオタカの成鳥の出現を待ち焦がれている写真屋は、幼鳥が現れると「な~んだ、幼鳥か~」とか「また幼鳥か~」とよく言います。
幼鳥だって頻繁に見られるわけじゃないのに、ホントにホントに罰当たりな話!
こんな幼鳥時代でも「腐っても鯛」、おっと間違い「将来は見事な鯛」。
いくらカラスが賢くて強いと言ったって、所詮はスズメ目だし、相手は「猛禽類」と言われるタカ目だからねっ!!
漢字をもう少し詳しく観察すると、そのあたりが見えてきます。
「禽」とは鳥のことだから、「猛禽」とは「荒々しい鳥」のことでワシ・タカ・フクロウ類の総称。だから、オオタカが本気を出したらカラスなんて目じゃないんだってば!!
よってカラスがホントにオオタカを攻撃するなんてことはまず、ないのです!
なので「モビング」すなわち「擬攻撃」と言われるのです。
「擬」とは「なぞらえる」 とか 「にせる」 という意味で、本当に攻撃するわけではないのです。ホントに攻撃したら逆に爆死しちゃう確率が高いからね~
利口なカラスがそんなリスクを負うはずがありません。
だからオオタカの幼鳥に執拗に絡んで、「カラスはめんどくさいヤツだぞ~」と思わせているのです。
こんな説を考えながら観察するってことでどうかな?
写真を撮るだけなんてのは写真屋に任せておいて、まずはじっくりと観察することが一番大事なことなのですぞ~っ!!
オオタカは流石に凛々しくかっこいい!♬
返信削除オオタカの若鳥は1度だけ、川の土手で何か獲物の鳥を食べているところを。
一口たべては辺りをキョロキョロ落ち着かない様子が印象に残っています。
幼鳥でもカッコ良かったです♬
こんなに綺麗に飛んでいるところを撮れるなんて凄いですね!
オオタカはカラスも食べるんですか!
だからカラスもオオタカはちょっと怖いんですね
「モビング」について、いろいろ追記してみました。また読んでちょ!
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