まずは「ヒレンジャク」との違いを。
右手前のヒレンジャクの方が明らかに小さいでしょ?
サイズはヒレンジャクが18cmで「キレンジャク」は20cm。
一番簡単な見分け方は尾羽の先端の色だけど、これは園児や少々、物忘れが進んだジイサマでも判る識別点。
もうチョコッと詳しく「うむむ、お主できるなっ!!」と言わせるためには次の点を覚えておくとヨロスイ!
まずは過眼線と呼ばれる目から後頭部へ走る黒い線。
ヒレンジャクはこんなふうに過眼線が太くて、冠羽の後ろまでドドーンと伸びています。
しかも冠羽の後ろで、黒い帯がしっかりと繋がっているんのです。
それに対して、キレンジャクの過眼線は冠羽の下で尻すぼみに終了しています。
他にはヒレンジャクのおなかは薄黄色だけど、キレンジャクは灰色。下尾筒がヒレンジャクは赤いのに、キレンジャクはさほどに赤くない・・・などの違いがあります。
けっこう似ている鳥でも繁殖地が全然違うし、そこら辺はヒレンジャクのところで詳しく書いたので、忘れてしまった人は検索するか、自分で調べてチョッ!
さてさて、今回はここからが大事な話だからお立合い!!
この写真で、次列風切と呼ばれる部位に、白い部分とその先端に赤い斑点のようなものがあるのが判るかな? 次列風切がわからない? ・・・そんな話はパス!
上の写真を拡大するとこんなふうになります。
注目はこの右上に存在する赤い点・・細長い米粒のようなものが次列風切りの白い部分の先端にポチポチッとついています。
この赤いのが「蠟質の突起物」・・・すなわち英名『Bohemian Waxwing』の「Wax」のことなのです。興味があったらネットでキレンジャクの写真を見れば、もっと大きくこの赤い蠟状物質が見えることでしょう。
これはヒレンジャクでは付いていなくて、そこは単に赤いだけなのです。
パッと見がヒレンジャクにも蠟状突起があるように見えるので勘違いしたのか、英名でも「Japanese Waxwing」となっています。
それでこの蠟状突起のついている意味って何? って、・・・そんなことオイラに質問されたって知りまへんがや~!!
このキレンジャクの赤いポチポチが付いた羽根をプレゼントされたときは、ものすご~くうれしかったな~!!!