コゲラ ~ 極東で最小のキツツキ ~
コゲラは国内のどこにでもいます。日本以外では韓国、中国北東部、ロシア南東部の千島列島やサハリン周辺など、極東の狭い地域に生息しています。
スズメと同サイズで小さいのに、キツツキとしての特徴は全て兼ね備えています。
樹木に垂直にがっちりと止まるために足指は前後に2本ずつ!
これを対趾足(たいしそく)といいます。
尾羽も羽軸が太くて、その先端でしっかりと体重を支えることができます。
英名は「Japanese Pygmy Woodpecker」で「Pygmy」とは小さなものという意味です。
学名は「Dendrocopos kizuki 」で「木であくせく働くキツツキ」
ちょこまかとせわしなく動き回っているさまを表しています。種小名の「kizuki」はキツツキのことです。
虹彩はルビーレッドのつぶらな瞳。あまりに早く動き回るので、目に光が当たったところはなかなか撮れません。
後頭部にチラッと赤い羽毛が見えます。
雌雄の色はほとんど同じですが、♂と見分けられるのはこの部位だけ。見えなくても♀とは限りません・・・見えないことが多いのです。
ある日、夫婦げんかに遭遇しました。右が♀です。
♀「ちょっとあんた!また大事な金を持ち出して遊んできたでしょ! あ~ん?!」
♂「ゲゲゲッ もうバレちゃったのかい?!」
♀が怒り狂って♂に突撃していきます。
♀「今日という今日は絶対に許さへ~ん!」アチョ~~!!
♂「あわわわわ~~~ ひぇ~~~!!」
♀の怒りはピークに!
♂は完全に腰が引けてしまって、木の陰にかくれようとしてます。
上の写真を拡大すると、左の♂の後頭部に赤い羽毛がチラチラと見えます。
興奮した時などにも、この部分が見えるのです。右の♀には赤い羽毛は見られません。
♀が左に移って♂に、にじり寄っていきます。
♀「もう、おめえなんか出てけ~~、二度と帰ってくんじゃね~~!!」
♂「ご、ご、ごめんなさ~~い、もうしませんから許してくれ~ 後生だからさ~・・・」
この後は♂が逃げてしまったので、結末を撮ることができませんでした・・・残念なり~
コゲラは国内だけでも 9亜種がいると言われています。
南に行くほど暗色で白斑も幅も狭くなると言われてるけど、図鑑を見てもどれも同じに見えてよ~わからん。生息域の境界線辺りのコゲラは違いが分かるのかしらん?
そもそも亜種ってあまり興味がないんだよね~
最近の「日本鳥類目録 第8版」でシベリアアオジがアオジの亜種から昇格して一種になった
というような話なら、ん?んん?と聞き耳を立てるけど、コゲラの場合にはそんな話は浮上しないしね。
欧米の鳥屋さんが来てこんな風景を見たら
「Oh! SAKURA & Pygmy Woodpecker!Wonderful~!」と、きっと喜ぶだろうね~
おっと大事なのを忘れるところでした。
この頭に赤い羽毛が見えるコゲラ君は「直接頭かき」でした!
P.S. 参考までに世界最小のキツツキというのを調べてみました。
アジアにもいるのかな?・・・おおっ、いたいた~!! 何と何と日本最小であるキクイタダキと同じくらいのキツツキがいるではありませんか!!
その名は「マレーミツユビコゲラ」で、キクイタダキの10㎝よりもさらに小さい 9cm というから驚きです!!
他には「ヒメキツツキ」の仲間のグループも含めて体長9~10㎝のキツツキが世界に35種類ほどいるのです!! その多くは南米に生息しています。
どこかの動物園に行ったら見られるのかな? 見られるなら、ぜひともお会いしたいものです!!
ルビーレッドのつぶらな瞳♬可愛いですね\(^_^)/
返信削除それにしても♀の激しい事!(^^;
これくらい厳しい♀のほうが、♂はわがままでやりたい放題なので丁度いいのです。
返信削除あれ?これだとどこかの家庭の話かな?