コクマルガラス ~ ミニサイズの珍客 ~
学力テスト Vol.422-3 クイズ その解答 コクマルガラス ~ ミニサイズの珍客 ~
この冬は合計で3羽飛来したけど、そのうちの2羽はいつも一緒。
上がコクマル君で、下はボソ君
全長はハシボソガラスが50cmに対して33㎝と、ホントに小ぶりで可愛いです。
ところで、「ん?何だこの名前は?」と思いませんか?! ちょっと変わった名前のように思えるけど、漢字では「黒丸鴉」と書きます。
「黒丸鴉」すなわち「黒」=「コク」、「丸」は牛若丸の丸と同じで子供に付けたり、船の名前に付ける接尾語で、小さいという意味をもっているようです。
「う~んなるほど、そうきたか~」・・・と納得。ちょっと一捻りした名前がいいね!
「キャンキャン」と、まるで子犬のような声でよく鳴きます。
電線で休憩中にミヤマガラスがやってきました。
ちょっと嫌がって逃げ出します。
ミヤマ君も決して意地悪しているわけじゃないけど、追いかけてきました。
これだけ体格に差があると、コクマル君はものすご~く目立つのです。だからついついチョッカイを出したくなるのでしょう。
カラス類は体が大きく雑食なので、他の小鳥のように食べ物ばかりに、あくせく気を使って生活しているわけではありません。食事以外は遊ぶ時間的余裕もたくさんあるのです。
・・・ということは知能もどんどんと高くなるということ!
もちろん体の大きさとの比率の上でのことでしょうが、一説にはカラスの脳はイヌよりも大きい、すなわち賢い!と言われています。
おっとコクマル君が「頭かき」をやってくれました!!
これで220種類をゲット~~~!!
真上でも「頭かき」をしてくれました。
「頭かき」を終わって、翼越しに足をしまう瞬間です。
この写真で「間接頭かき」ということがわかります。
このブログで「頭かきシリーズ」として書き始めたのが 2021.9.3なのでもう2年以上になります。
※「頭かきシリーズ」と検索すると過去の全ての内容を見ることができます。
それ以来「頭かき」を狙って撮影してきましたが、当初は100種類も撮れて連載できれば上出来かなと思っていました・・・が、なんのなんの150種類までは簡単にクリヤー → 今年の5月にはタマシギで200種類の大台にも達成!!
ここまで来てしまうと、どの鳥を撮っていても「頭かき」を撮らないと帰らない → いやいや、撮らなきゃ帰れない! という変な習性が身についてしまいました。
ああ、ヤダヤダ!!人生はもっと余裕を持ってなくちゃいけないのに、他にやることはいくらでもあるのに、こんな細かいことに執着するなんてもってのほか!!
と言いつつ、あのジッとしていて滅多に動かない「ハシビロコウ」君って、頭かきをするんだろうか? きっとする筈だろうけど、撮るとしたらどのくらい待つことになるんだろう?こっちが待つのに耐えられるんだろうか?・・・と来年以降に向けてオバカなことを考えるのでした。※ハシビロコウ君は掛川花鳥園に行けばいつでも会えるのです。
最後にミニクイズ ・・・あの胴長の「ペンギン」たちって頭かきをするのかな?
今年もここまでお付き合い下さいまして、まことにありがとうございました。
ではよき新年をお迎えください!
学力テスト Vol.422-2 クイズ その解答 コゲラ ~ 極東で最小のキツツキ ~
コゲラ ~ 極東で最小のキツツキ ~
コゲラは国内のどこにでもいます。日本以外では韓国、中国北東部、ロシア南東部の千島列島やサハリン周辺など、極東の狭い地域に生息しています。
スズメと同サイズで小さいのに、キツツキとしての特徴は全て兼ね備えています。
樹木に垂直にがっちりと止まるために足指は前後に2本ずつ!
これを対趾足(たいしそく)といいます。
尾羽も羽軸が太くて、その先端でしっかりと体重を支えることができます。
英名は「Japanese Pygmy Woodpecker」で「Pygmy」とは小さなものという意味です。
学名は「Dendrocopos kizuki 」で「木であくせく働くキツツキ」
ちょこまかとせわしなく動き回っているさまを表しています。種小名の「kizuki」はキツツキのことです。
虹彩はルビーレッドのつぶらな瞳。あまりに早く動き回るので、目に光が当たったところはなかなか撮れません。
後頭部にチラッと赤い羽毛が見えます。
雌雄の色はほとんど同じですが、♂と見分けられるのはこの部位だけ。見えなくても♀とは限りません・・・見えないことが多いのです。
ある日、夫婦げんかに遭遇しました。右が♀です。
♀「ちょっとあんた!また大事な金を持ち出して遊んできたでしょ! あ~ん?!」
♂「ゲゲゲッ もうバレちゃったのかい?!」
♀が怒り狂って♂に突撃していきます。
♀「今日という今日は絶対に許さへ~ん!」アチョ~~!!
♂「あわわわわ~~~ ひぇ~~~!!」
♀の怒りはピークに!
♂は完全に腰が引けてしまって、木の陰にかくれようとしてます。
上の写真を拡大すると、左の♂の後頭部に赤い羽毛がチラチラと見えます。
興奮した時などにも、この部分が見えるのです。右の♀には赤い羽毛は見られません。
♀が左に移って♂に、にじり寄っていきます。
♀「もう、おめえなんか出てけ~~、二度と帰ってくんじゃね~~!!」
♂「ご、ご、ごめんなさ~~い、もうしませんから許してくれ~ 後生だからさ~・・・」
この後は♂が逃げてしまったので、結末を撮ることができませんでした・・・残念なり~
コゲラは国内だけでも 9亜種がいると言われています。
南に行くほど暗色で白斑も幅も狭くなると言われてるけど、図鑑を見てもどれも同じに見えてよ~わからん。生息域の境界線辺りのコゲラは違いが分かるのかしらん?
そもそも亜種ってあまり興味がないんだよね~
最近の「日本鳥類目録 第8版」でシベリアアオジがアオジの亜種から昇格して一種になった
というような話なら、ん?んん?と聞き耳を立てるけど、コゲラの場合にはそんな話は浮上しないしね。
欧米の鳥屋さんが来てこんな風景を見たら
「Oh! SAKURA & Pygmy Woodpecker!Wonderful~!」と、きっと喜ぶだろうね~
おっと大事なのを忘れるところでした。
この頭に赤い羽毛が見えるコゲラ君は「直接頭かき」でした!
P.S. 参考までに世界最小のキツツキというのを調べてみました。
アジアにもいるのかな?・・・おおっ、いたいた~!! 何と何と日本最小であるキクイタダキと同じくらいのキツツキがいるではありませんか!!
その名は「マレーミツユビコゲラ」で、キクイタダキの10㎝よりもさらに小さい 9cm というから驚きです!!
他には「ヒメキツツキ」の仲間のグループも含めて体長9~10㎝のキツツキが世界に35種類ほどいるのです!! その多くは南米に生息しています。
どこかの動物園に行ったら見られるのかな? 見られるなら、ぜひともお会いしたいものです!!
イスカ ~ X’mas Bird ~
「いすかのはしのくいちがい(イスカの嘴の食い違い)」ということわざを聞いたことがありますか? このことわざは「物事が食い違って、思うようにならないこと」の例えです。
さらに「いすかのよう」という言葉があって、これは「心がひねくれた人」のことだそうな。
語源は「ねじけている(ひねくれている)」ことを意味する「いすかし」という古語からきていて室町時代から知られており、江戸時代にはよく使われていたんだそうな。
いずれにせよ良い意味には使われません。間違えても同居人との会話を指しているわけではありまへん。たとえ口数は少なくとも「以心伝心!阿吽の呼吸!」なのですから!
ことわざにされたイスカ君にとっては迷惑な話。
これが西洋ではキリストを助けようとした義人として、キリスト教では「正義の象徴」としてあがめられているのです。
これはキリストが十字架に釘で磔になった時、イスカがその釘を抜こうとしたために嘴が曲がってしまったという言い伝えがあるからなのです。
※義人:堅く正義を守る人。わが身の利害をかえりみずに他人のために尽くす人。
だから人々はイスカを「病害から守る幸運の鳥」として、クリスマスにはリースやクリスマスカードにイスカのデザインなどが使われているんだそうな!
文化の違いでまったく異なっているのが面白いですよね!
さて、イスカ君と言えば冬の人気者ですが、今年はものすごい当たり年で、あちこちで大群を見ることができました。
初めて幼鳥や若鳥、そして換羽中?の個体も見ることができたのが大収穫!
成鳥の羽衣(成羽)になるには、小鳥でも生後の翌年から数年かかるものなど、種類によっていろいろ違うようですが、多くの小鳥では第2回冬羽への換羽の時点で成羽になることが多いようです。
この個体を見た時はドッキリ!
嘴の特徴がなければ「なんじゃこりゃ?!おぬしは誰じゃ?!」と思ってしまいました。
こちらは別個体です。
これらは幼鳥と呼んでもいいと思われます。
こちらは来年には赤くなるであろう換羽途中かな?
これもまだら模様ですが、上の写真と比べて赤い部分が多くなっています。
この2個体が同じ年の生まれなのかどうなのか? 未成鳥なのか? もしかしたら成鳥なのか?・・・私には判りません。
※「フィールド図鑑 日本の野鳥」文一出版 には「赤橙と黄色が混じった成鳥がいる」と記述がありました。
そんな中、自分にとって今回の大発見の写真がこれ!
これは♀の成鳥ではありません。れっきとした♂なのです!!
こちらが♀の成鳥でオリーブ色です。
明らかに上記のややオレンジ味のある黄色の♂とは違います。
何はともあれ、大好きなイスカが青空を飛ぶのを見ると心ウキウキ!
やっぱり「幸せの赤い鳥」だねっ!!
参考までに「生まれてから3回目の秋の換羽で成鳥の羽衣になる例」として、その過程を詳しく書いた資料を見つけたので添付しておきます。(資料:BIRDER 2001年10月号)
P.S. サンタさんから X’mas プレゼントが届きました!
何と何と、あのりんご菓子の最高峰といわれる「タルトタタン」の手作りが!
おととい、久しぶりにタイ焼きを持ち帰ったら「うんめ~~」と3個もパクついてしまった同居人が、これを見るなり、いきなり包丁を入れたものだから、せっかくのタルトタタンの全景が撮れなくなってしまい、仕方なくシロフクロウの親子に緊急出演してもらいました。
何だかエアーズロックの頂上でくつろぐ親子風になっちゃったけど、まっいいか!
リンゴをふんだんに使ったこの菓子ってホントにおいしいね~ ごちそうさまでした!!
痩せたい願望だけはある同居人は、食べる時は「いつ死ぬかわからないからさっ!」というのが最近の口癖! まあガリガリでやせ細っているよりも、そこそこならふっくらしているほうが健康的でいいんだけどねっ!
先日、たい焼きを久しぶりに渡した時も、一気に3個も平らげてしまいました。
今回の食べっぷりも、まるでアマゾネスが戦闘に出撃する前のよう! いやいや獰猛なピラニアと称した方が合ってるかな?!
食べ過ぎてブヨブヨはいけませんよ! 生活習慣病への心配も増えるからねっ!
おっと、オイラも夕飯前に佐鳴湖へお散歩に行ってこなくっちゃ! ・・・でも今日も北風ビュンビュンで寒いからやっぱり止めとこっと!
学力テスト Vol.421 ~ あんた誰?シリーズ その8 ~
顔の特大クイズを追加その2で作ってみました。「イラストで描いた顔」シリーズの最終回です。
鳥たちの顔をスコープで超特大に覗いてみました。目の周りのふちどりや模様は、それぞれがものすご~く個性豊かで、重要なフィールドマークです。
上のイラストに描かれている「顔」の鳥と下の名前を繋げてください。
解答の書き方は 1-〇〇 の要領で。
図鑑をヒントにしないで、どのくらい判るかな? 満点目指してぐゎんばれ~~
A:コミミズク B:サンショウクイ C:エナガ
D:シジュウカラ E:ミヤマホオジロ F:ツバメ
G:ヒレンジャク H:ヤマガラ I:アカゲラ
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イラストクイズ
学力テスト Vol.420 ~ あんた誰?シリーズ その7 ~
顔の特大クイズを追加で作ってみました。少々イラストの線が歪んでいるのはご愛敬ということで、ご勘弁ください。
鳥たちの顔をスコープで超特大に覗いてみました。目の周りのふちどりや模様は、それぞれが個性豊かで、重要なフィールドマークです。
上のイラストに描かれている「顔」の鳥と下の名前を繋げてください。
解答の書き方は 1-〇〇 の要領で。
図鑑をヒントにしないで、どのくらい判るかな?
A:オオバン B:ビロードキンクロ C:クロツラヘラサギ
D:ゴイサギ E:アオサギ F:セグロセキレイ
G:ハクセキレイ H:ミコアイサ I:コアジサシ
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イラストクイズ
学力テスト Vol.419 ~ あんた誰?シリーズ その6 ~
むかしむかしのン十年前に、当時の支部報に載せた懐かしいクイズの原稿が出てきました・・・リメイクをせずに、そのまま出題してみました。・・・その3回目です。
空を飛んでいる鳥たちを見分ける時、ほとんどの場合そのシルエットや飛び方で識別しています。
羽もそれぞれが個性豊かで重要なフィールドマークですが、意外とそこまではどんな模様になっているのか、皆さん気にしてないんじゃないかな?
というわけで、このシリーズでは一番難問かも?
さて、上のイラストに描かれている「羽」の鳥と下の名前を繋げてください。
解答の書き方は 1-〇〇 の要領で。
図鑑をヒントにしないでどのくらい判るかな?
繋げるだけなので、ヤマ勘をフル活用してでも何とか半分は正解してほしいな~!
A:イカル B:ユリカモメ C:コサギ D:セグロセキレイ E:ジョウビタキ
F:オオバン G:タゲリ H:ツバメ I:コゲラ J:ハクセキレイ
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イラストクイズ
学力テスト Vol.418 ~ あんた誰?シリーズ その5 ~
前回のクイズ Vol.417 と同じシリーズです。
むかしむかしのン十年前に、当時の支部報に載せた懐かしいクイズの原稿が出てきました・・・リメイクをせずに、そのまま出題してみました。
鳥たちの顔をスコープで超特大に覗いてみました。目の周りのふちどりや模様は、それぞれが個性豊かで、重要なフィールドマークです。
上のイラストに描かれている「顔」の鳥と下の名前を繋げてください。
解答の書き方は 1-〇〇 の要領で。
図鑑をヒントにしないでどのくらい判るかな?
繋げるだけなので、せめて半分は正解してほしいな~!
A:ケイマフリ B:キビタキ C:メグロ D:ツノメドリ
E:コウノトリ F:アカヒゲ G:シロフクロウ H:ハヤブサ
I:ツリスガラ J:ライチョウ K:タゲリ L:ツバメチドリ
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