あっという間に明日から5月!! 5月と言えば夏鳥の季節! でもその前に忘れちゃなんないのが旅鳥の通過! そうです、シギチドリが夏羽に着飾って登場してくれるのです!これから3週間ほどがそのゴールデンタイムなのです!! 決して見逃してはいけませぬぞ!
学力テスト Vol.399-1 ~ 頭かきシリーズ その43 ~
オオソリハシシギ
メダイチドリ
コオバシギ
また今年も会いたいシギチの中でもNo.1がこれ!
どれもこれも魅力的な鳥たちです!!
山野の夏鳥はまだまだこの後も十二分に楽しめるので、まずはシギチに専念しましょ!
さて本題。次の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。
今回はどれもやさしすぎたかな?
学力テスト Vol.398-4 その解答 ウグイス ~ 美白に挑戦 『うぐいすのフン』 ~
ウグイス ~ 美白に挑戦『うぐいすのフン』~
いきなりですがシルエットクイズ! これって誰が何をしてるのか わかる?
ヒントは ①長い尾 ②片足・・・これだけです!
こんなの判りっこない! 誰だっ!こんなクイズを出すヤツは~~!?!?
そんな文句を言う人は、このブログの高尚な内容には到底ついていけませぬ!
答えはこの後、最後まで読んでいただければと思います。
今年も出ました!
昨年と同じく、3月の或る日になると我が家の周辺の電線でけたたましく囀り始めました!
おいおい、ウグイスだったらもう少し藪の中とか目立たないところで、姿を隠しながら鳴くんじゃないのけ? しかも毎日、早朝から午前中ず~っとこんな調子です!
こちらもご近所の佐鳴湖で、枝のてっぺんで高らかに囀る♂
どうもこの周辺には目立ちたがり屋の♂ばかりのようです。
ウグイスと言えば「ホーホケキョ」というオノマトペ・・・すなわちフランス語で擬音語とか擬態語のことです。鳥用語で言うと「聞きなし」のこと。
しかし、昔の人はこの鳴き声を「ウーグイ」と聞いていて、これがウグイスの名前の由来となっていたようなのです。「ス」は接尾語で鳥を表すとのこと。
それを「法、法華経」と聞きなすようになったのは、たかだか200年ほど前からなんだってさ! だから一般的に言われている「春告げ鳥」ではなく「経読み鳥」とも言われているのです。
では本題。
ウグイスのフンには美顔効果(色白になる効果)があることや、着物のしみ抜きに使われていたってこと知ってますか?
まだ若かりし頃で、好奇心いっぱいの私はその話にものすご~く興味を持ち、その『うぐいすの粉』という商品を購入し、モニター調査したことがあります。
その商品を購入後、同居人に試してもらおうとしたら
「そんなのヤダ!」
「ちょっとの間だからいいじゃん!」
「ヤダッ!」
「昔から使われてるものなんだから大丈夫だってば~!」
「肌がブチになると困るからヤダ! そうなったらどう責任取ってくれんのさ! 絶対にヤダっぺ~!」と固く断られてしまいました。
これ以上しつこくせまると騒動の元になりかねないので諦めかけたところ、「そんじゃ、私がやったげる~」かつては色白の〇〇小町で鳴らしたけど、テニスで小麦色に日焼けした勇気ある女性が名乗り出てくれました。これぞ天の助けです!
「ウグイスの谷渡り」ならぬ「枝渡り」 こんな身軽になりた~い!
『うぐいすのフン』をご存じない方のために簡単に説明すると、もちろんあのベチャーとした生の状態ではなく、乾燥させ、紫外線で殺菌の上、粉末化したものです。
メーカーの解説によると美顔効果があるのは、主として、フンに含まれている酵素によるものなのです。
ウグイスの腸は大変短いため、蛋白質や脂肪の分解酵素や漂白酵素などを多量に含んだ状態で、フンが排せつされるという。
分解酵素によって肌にたまっている垢や脂肪が溶け、漂白酵素によってシミの軽減や、肌の色が明るくなる効果がある・・・というのです。
近年は、原材料の入手が非常に困難になっているということです。
ウグイスが鳥獣保護法による保護対象となり、捕獲や飼育が禁止されているから・・・というのがその理由。
ということで、この商品は現在、類似種を使って製造しているようなのです。
そして、そう遠くない時期に消滅してしまう運命にあるのです。
江戸時代から続いている、この由緒ある自然化粧品の元祖を絶やしてはいけません!
それにしても、ウグイスじゃなきゃダメなの? そこらにいっぱいいるヒヨドリやムクドリのフンとどう違うの?・・・という素朴な疑問が消えることがありません。
さてさて、その効果のほどは?・・・そりゃ内緒!
この話に興味津々のアナタ!・・・この商品は現在も販売されておりますので、どうぞお試しを! メーカーの名前は「百助」です。← ネットで検索できます!
高額のエステティックコースに行くよりも、はるかに安価で効果もありそうですぞ!!
ただし、万が一、効き目が強すぎて皮膚がまだら模様になっても、責任は負いかねますので、購入及び使用は自己責任ということでお願い申し上げまする!
おっと忘れてた! 最初の写真は「ウグイス君の間接頭かき」でござりまする。
学力テスト Vol.398-3 その解答 ミヤコドリ ~ 二枚貝の受難 ~
ミヤコドリ ~ 二枚貝の受難 ~
チドリ目の中には、直接頭かきをする「シギ科」と間接頭かきの「チドリ科」などがいますが、ミヤコドリはどちらにも入らずに「ミヤコドリ科」に属します。彼はどちらの頭かきをするかわかりますか? その解答はのちほど。
ホンの40年ほど前まではかなりの珍鳥だったけど・・・
現在では限られた場所ではあるけど、100~300羽ほど集結する場所があります。
静岡、愛知にはこんなすご~い場所はないけど、最短では三重県。
関東では千葉県の三番瀬などが有名どころ。
横から見るとかなり大きめのくちばしですが・・・
縦方向から見ると扁平で先も尖っています。
これが二枚貝を開けることに進化した自慢のくちばし!
スズガモ君も二枚貝のアサリなどが大好物です。
が、彼らは豪快にゴックンと丸飲みするだけ!
このあとは砂のう(砂肝)でゴリゴリとすり潰すのです。
ミヤコドリの英名は「Oystercatcher」すなわち「カキを取る鳥」で、その名のとおり二枚貝が大好物!
貝の隙間からササッと嘴を差し込んで貝柱(二枚貝の貝殻を開閉する筋肉)をあっと言う間に切断してしまいます。これで二枚貝は為すすべもなく中身を食べられてしまうのです。
シジミのような二枚貝を見つけました。
あれれ? 開けるのがめんどくさいのかそのまま飲み込んでしまいました。
たまにはゴカイなども
このように背中が茶褐色でピンクの足の個体は幼鳥です。
ここからの数枚は、御前崎で撮ったフィルム時代のお宝画像です。
最もお気に入りだった写真がこれ。
カニ君との2ショットで、ミヤコドリ君もただカニ君を眺めているだけのノンビリとした雰囲気が大好き!
と思いきや、しばらくするとガブリ!!
ブンブン振り回して足を取っています。やっぱり食べちゃうのか~
さてさて本題!
まずは左足をそ~っと上げて
次に左の翼を下げて
見事な「間接頭かき」 気持ちええな~~~!!
終わったら、左足を戻してから翼をたたんでミッション終了!
こちらは2羽で見事なシンクロナイズ!!
さて皆さん、頭かき方法の予測は当たりましたか?
学力テスト Vol.398-2 その解答 アカハジロ ~ 貴重だけど悩ましい ~
アカハジロ ~ 貴重だけど悩ましい ~
こちらが♂。かなりシックでクロウト好みの珍鳥です
漢字表記では「赤羽白」
名前の由来は赤っぽい胸と、初列から次列にかけての白い翼帯
最近の報告では生息数が1,000羽を切るといわれ、絶滅危惧種ではトップランクのⅠA類(CR)すなわち、ごく近い将来に絶滅寸前と言われている種なのです。
中国北東部やロシア東部で繁殖し、東南アジアで越冬します。日本は渡りのルートから外れていますが、稀な珍鳥として見つかります。
潜水性のカモで、この時はヒシを食べていました。
英名は「Baer's
Pochard」
Baer はエストニア出身のカール・エルンスト・フォン・ベーアという人物にちなんでいます。
「哺乳類の卵子を発見した」という、19世紀におけるもっとも重要な自然科学者の一人なんだそうな。
頭かきは直接型
カモで間接型をする変わり者はいないのかなあ? いたら学会に発表しちゃうのに~!
♀は虹彩が暗色なのが特徴
アカハジロの何が悩ましいのかっていうと、同じ潜水ガモである「スズガモ属(Aythya)」のホシハジロやメジロガモとの交雑がすごく増えているとのこと。
左はホシハジロ♂
メジロガモ♂
雑種A個体
雑種B個体
カモ類は他種の鳥と比べても、はるかに自然環境下でも交雑しやすく、その中でもよく目にするのは「ヒドリガモとアメリカヒドリ」そして「マガモとカルガモ」は「カモ族」の中でも近縁種のため、雑種が生まれてしまうのです。
ガン類やハクチョウ類が生涯同じ相手と生活するのと違って、カモ類は毎年 結婚相手が変わるというのが定説です。カモ類にとってはより良い相手と結婚していい子孫を残すという考えなのです。
ここまで読めば皆さんは気づいたと思いますが、よく結婚式のスピーチで使われる「鴛鴦(えんおう)の契り」あれはウソです! 「オシドリのように一生、仲むつまじく連れ添うという夫婦の契り。夫婦のきずながきわめて強いことの例え」・・・で使われる中国の故事ですが、事実は全く違うのです!!
カモの♀は♂をどのように見て結婚相手を決めるのでしょうか? 多少の外観は気にしないのでしょうか? それとも別の種の♂の方が魅力的に見えるのでしょうか? だったらノホホンとはしてられません。もっともっと♂は自己研鑽をせねばなりませぬ!
おっと♂からも違う種類の♀の方が魅力的に見えるのかな? いずれにせよ、選択の決定権は♀にあるに違いありません!
この真ん中の個体のパパはどっちだ?!?!
ちょっと怪しいアカハジロ君を見つけたら、まず「君のお父さんとお母さんって誰? 君はホンモノ?」と質問しなければなりません。
学力テスト Vol.398-1 ~ 頭かきシリーズ その42 ~
「スプリング・エフェメラル」と言う言葉を聞いたことがありますか?「春のはかない命」と言う意味で「春の妖精」とも呼ばれます。
カタクリやイチリンソウなど、春の一時期にだけ咲く植物のことを言いますが、その頃に出現するチョウたちのことも「スプリング・エフェメラル」と呼びます。
ツマキチョウ♂
これは地元の佐鳴湖で見られる「スプリング・エフェメラル」です。
ツマキチョウ♀ クサイチゴで吸蜜
この時期にだけ見られるので探してみてはいかが?
よく見かけるモンシロチョウよりもちょっと小さめです。直線的に翔んで、花にはなかなか止まってくれません。止まってもホンの数秒ということがほとんど! さあ、見つけられるかな?
さてさて本題。次の3種類の「鳥の名前」と「頭かき」の方法をセットで答えてください。
今回はどれもやさしかったかな?
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