コサギ ~ 美へのこだわり ~
コサギ君は例によって黄色の足指
左足指の拡大写真
足指を拡大すると「三前趾足」で、中指と外側の指の間にホンのわずかですが、水かきがあって「半蹼足」なのが確認できます。
後ろ向きですが、しっかりと「直接頭かき」をしています。
さて、今回は「粉綿羽(ふんめんう)」というお話。
コサギなどのサギ類にはカモ類などと同じく「尾脂腺」というのが、あることはあるようですが、それよりも「粉綿羽」と言うあまり聞き慣れない羽を使って手入れをしているのです。
「粉綿羽」は英語では「powder down」といいます。あのダウンジャケットでお世話になっている綿羽(down fether)と似た羽で、同じように羽軸がありません。
粉綿羽は胸や脇に集中して生えています。
粉綿羽の大きな特徴は、換羽とは関係なく生涯伸び続け、ほぐされるとケラチン質の細かい脂粉になることです。
この粉を羽づくろいで全身の羽に塗ることで、尾脂腺からの分泌物と似た効果、すなわち水をはじき、汚れを付きづらくする撥水や防塵としての役割をするのです。
櫛爪(くしづめ)
その粉綿羽をほぐすのに役立つのがこれ! 「櫛爪(くしづめ)」といいます。
この写真はアオサギの中指ですが、コサギも同じものを中指に持っているとのことです。
この爪は扁平状で、粉末状になった羽毛を全身に塗るのにも適しているのです。
※写真は「世界淡水魚園水族館」より借用しました。
クイズで出した問題・・・この足の答えは「コサギ」
出題者としては、これが「婚姻色の時の変化した色」として出題したので、それを理解した上で「(婚姻色になった時の)コサギ」と答えてくれるはず・・・と勝手に思っておりました。
ところがギッチョンチョン!!
今日、一緒にいた鳥仲間にこのクイズの写真を見せたら、即座に「こんなの簡単!コサギじゃん!!」と答えたので「なぜコサギ?」と聞いたら「足指が違う色の鳥なんてコサギしかいないじゃん!」とのことで、このお方は「婚姻色」と理解していての答えではないことが分かりました。
さらに「婚姻色で黄色の足指がこんな赤橙色に変化するって知ってた?」と聞くと、「フン、そんなの知らね~もん!」だって!・・・・グワワワ~~ン!!
さらにさらに、この方に「なぜコサギの足指は黄色なのかな?」という質問をしてみました。
その答えがなかなかのものだったのでご紹介!
「指先が黄色なのは、その色に魚が反応して寄ってくるようにしてるのさ!」
おいおい、それってチョウチンアンコウと同じような発想かい?!?!
フムフム、なかなか面白い珍説ですね~!!
それにしても、どんな脳細胞をしてたら、そんなことを思いつくのかな? この人は典型的な右脳人間なのかな? まさしく鳥屋の鑑!!
こんな自由な発想ができれば、鳥見もさらに楽しくなりそう~~!
オイラももっと見習わねばならぬ!!」
一説によるとコサギは「パドリング」と呼ばれる水中で足を震わせる行為で、小魚を追い出す時に目立つように黄色になった・・・と書いてあるのを見つけました。これが正解かな?
さてさて、人の想いはなかなか伝わらないものですね~! ましてや男女の中なんて、複雑怪奇極まりなくて、思っていることを100%話したつもりでも伝わらない・・・なんてことは、よくある事!!
それが長年連れ添った夫婦になると、お互いに単語が出てこなくて「アレ取ってくれ~」といちいち指をささなくても「ほいほい、これね~」と思ったヤツが目の前に来る・・・これぞ阿吽の呼吸! 新婚さんでは出来ない芸当です。
かと思えば「ちょっとアンタさ~、人の話をちゃんと聞いてんの~!」「ん?んん? 何か言った? 今、大谷がいいとこなんだから、あとあと~」「フン、大谷と私とどっちが大事なのさ~」「あん?そんなの、大谷に決まってんじゃん!」「ぐぎぎぎ~~」・・・などというのは日常茶飯事。
挙句の果てには「行ってきま~す むかし玄関 いま布団」だとか「妖精と 呼ばれた妻が いま妖怪」などと言いたい放題!!
いえいえ私が言ってるんじゃありませんよ、これは川柳で過去に発表されていた名句です。綾小路きみまろの「あれからン十年!」そのままですね~
さてさて、今日は11月22日で「いい夫婦の日」です! どうかこれからも波風は少なめにして、いつまでもお健やかに~~!!
水をはじき防塵の役目を持つ[粉綿羽]
返信削除ふわふわレースのようです(^^)
櫛爪、良く出来ていますね~
コサギの婚姻色として
足指も赤茶色になること
以前学習させていただいていました(^^;
良い夫婦♬川柳♬実感あり~o(^-^)o
粉綿羽はサギ類の他にハト類、フクロウ類も持っているそうです。そのために「櫛爪」を発達させるなんてサギ君たちはすごいね~
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