学力テスト Vol.470-2 その解答 コアジサシ ~ 驚異の成長スピード ~ 

 コアジサシ ~ 驚異の成長スピード ~ 


コアジサシは4月下旬になると、遥か彼方のオーストラリア方面から繁殖のために日本を目指して飛んで来ます。

コアジサシは東南アジアからオーストラリアまで広く分布しているのですが、日本以外では個体数が少なく、確実な繁殖情報が少ないのです・・・ということは日本が繁殖の中心地であると言えるのです。
今回はそのヒナたちにスポットを当ててみました。

孵化して2日目のヒナたち 体長は約5~6㎝ほど。

孵化後、2時間ほどで乾く幼綿羽で厚くおおわれています。
そして24時間以内には親の後をついて歩くようになります。

早成型なので、目は開いていて視力や聴力も発達しています。ただ、体温調節能力がまだ不完全なので、寒かったり雨の場合は親のみが頼りです。

1週間後
もうアチコチ歩き回ります。

2週間後
かなり早足で歩けるようになりました。

3週間後でも、まだ親からのエサが頼りです。

上空で親の声がすると「かあちゃ~ん、ここだよ~ 早く早く~!腹減って死にそうで~い!」と、大騒ぎで反応。

ママがご馳走を持って来てくれました。

ちょっと大きめですが、何とか飲み込めました。

初飛翔の瞬間です!!
飛べるようになるのは3週間目あたりから。
最初はせいぜい50mほどで、すぐに着地してしまいます。


それが、翌日にはもう砂浜の上空をビュンビュンと飛び回っています!!
何という成長スピード!!!

兄弟一緒に水際をお散歩
すぐ近くにサーファーがいたって全然気にしません。

おっと突然の「直接頭かき」・・・何とか間に合いました!! フィ~

ここまでは単に飛べるようになったというだけで、まだ第1関門を突破しただけ。
これで一安心してはいられません。

このあとは親と一緒に海に出て狩りの練習が待っています。
自分で魚を獲ることができるようにならなければならないのです。

コアジサシは水面近くや水深が50㎝ほどのところにいる小魚を探しながらダイビングで捕えます。これができなければ即、死に直結してしまうのです。


9月下旬から10月頃には越冬地への数千キロの大旅行が待っているのです。
それまでにダイビングの技を磨き、体力をつけて、しっかりと飛べるようにならなければいけません。

渡りの ルートについては,どこを経由しているのかまだはっきり判ってはいません。
琉球列島や台湾、そこから南下してフィリピン諸島などを経由しているのだろうという推測は立っています。
そこからさらに越冬地のパプアニューギニア、オーストラリアやニュージーランドなどへ 渡っていくのです。気が遠くなるような距離です!!

それにしても3週間前、産まれたてのヒナの頃は5~6㎝かそこらでモフモフだったのが、こんな短時間で大空を自由自在に飛べるなんて、ホントにものすごいこと!! オーマーガーです!!

来年も元気で戻って来ておくれ~~!!















2 件のコメント:

  1. 青空にコアジサシ♬ 良く似合いますね!
    3週間目当たりから飛べるようになるんですね~
    直接頭かき\(^_^)/バランス感覚ばっちり\(^_^)/
    ヒナって可愛い~(^^)

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  2. こんなに若いのにバランス感覚は抜群!! 
    うらやましいっす!

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