ウグイス ~ ウグイス色って ~ その1
鳥の鳴き声には大きく2つあります。1つは「地鳴き」で、もう1つは「囀り」です。
どこにいるか、わかるかな? ちゃんと中央に写っているんだけど・・・
大きくすると見えるかな?
冬のウグイスはいつも「地鳴き」のみで、姿はほとんど見せません。
いつもブッシュの中を素早く動き回っているのです。
色も保護色だし、こんなふうに藪の前に姿を見せることも稀です。
こんな時に出す声は「チャッ、チャッ」という地鳴きだけです。ウグイスは笹薮などが好きなことからこの地鳴きを「笹鳴き」と呼び、ウグイス同士の日常会話でもあります。
藪の中ばっかりだから「ウグイス?そんなの見たことがない~」というのも当然のこと。
ウグイスはこのような緑がかった灰褐色で、「うぐいす餅」で連想するような鮮やかな緑色ではありません。「ウグイス餅」に近い色をしたのはメジロなのです。
だから、たまたま藪の前に出てきて、姿がチラッと見えても「あっウグイスだ!」とピンとくることはないのです。
3月中旬頃になると、誰もが知っているあの「ホーホケキョ」と、さえずりを始めます。
その時になるとジッと止まってさえずることがあるので、声の位置からウグイスを探し出すことができます・・・時々だけどね。
ウグイスは一夫多妻制。
この美しいさえずりは ①縄張り宣言 ②メスを誘う声 の2つの意味を持っています。
「ヘイ、ベビー!俺ってカッコいいだろ?!」とチャラ男ふうにとか「そこの素敵なお嬢さ~ん!僕とお茶でも飲みながらファッションのお話でもしませんか?」とダンディな紳士ふうにとか・・・とにかくあの手この手でメスにアプローチして口説き回ります。
ただし、その後の抱卵とか子育てはすべて♀まかせ! 多い時は5~6羽の♀を口説きまわるのです。
ある本にはウグイスの縄張りは200mほどと書かれていましたが、今年は当たり年のようで、佐鳴湖のとあるポイントでは環境が適しているのか300m歩けば5~6羽います。
そんなウグイスの「頭かき」を撮ろうと思ったら、目立つところに現れてさえずるこの時期しかありません。
ただやみくもにウグイスの鳴き声を頼りに探しても、そう簡単に「頭かき」が撮れるはずがありません。さえずりが聞こえても、ほとんどの場合は遠いか、木の影になってしまって見えないのです。今回はそれを散々実行してみてわかりましたわい。
見晴らしのいいソングポスト! これが最短の道です! 粘り強く様子を観察していると、運良くそんな条件をバッチリと満たしてくれるウグイス君を見つけました!この子なら絶対に「頭かき」が撮れるぞ~!と確信を持って臨みました!
さえずりの途中で羽繕いをやり出したらチャンス!・・・というように簡単にいく話ではありません。羽繕いの予告なしで突然「頭かき」をすることだってあるのです。
あっと! 首を傾けた~
こちらからは見えないけど、左足で「頭かき」をしているに違いありません!!
2~3度「頭かき」をしたあとに足をたたもうとしている瞬間が写っていました。
こんな写真を載せたって「これのどこが頭かきでいっ!」と非難されるに決まってます。
この日は1日粘ってこの成果だけ・・・ガックリ!! ホントに疲れるぜい!
それから数日間のトライも空しく過ぎた今朝のこと。
撮り始めて間もなく、さえずりを終えた後に右足で「頭かき」をしてくてたのです。
当然ながら、それは1~2秒のあっという間の出来事!・・・でも、今回はしっかりとその全貌が撮れていたのです!!
「頭かき」が終わって右足を折りたたむ瞬間です!
これぞ「間接頭かき」の終わる瞬間!!!
ようやくミッション完了です!! フィ~~
これからは余裕を持って囀りを聴くことができます!
このウグイス君のご協力に感謝感謝です!
おまけ:「探せ!春の鳥ウグイス」
https://www.mech.chuo-u.ac.jp/~okubolab/media/uguisu.html
物まねのプロである江戸屋子猫さんと学生3名がホンモノのウグイスの真似をしたという分析結果が報告されています。
なるほど、私の口笛にはウグイスがまったく反応してくれないわけです! デヘッ
ウグイスの姿をしっかり見てみたい!
返信削除地味ですが可愛いですね~
頭かきショット!ミッション完了\(^_^)/
ブラボー\(^_^)/
子猫さんの鳴き真似
本物そっくりの波形とのこと!
さすがですね~
囀りの最盛期の今が、ウグイスを見つける最大のチャンスです! 声が聞こえたら木の上の方を注意してみて下さい。
返信削除さえずりは夏まで続くので、ぜひ今年中に!!