学力テスト Vol.109

めんどくさいのが苦手という人はこんなクイズは見たくもないのでは?!
・・・という『セセリチョウの仲間』。

いよいよ残すところあと2日。思い残すことのなきよう、しっかりと識別してみましょ!
満点を取って迎えるお正月には・・・きっと明るい未来が!














これからが食べごろ


ナカオビアキナミシャクが
舞い降りたのが

このフユイチゴ

里山ではところ狭しと
あちこちに生えています。

この赤い実がまたなかなかいける。

こんな風にやっと
食べれるぐらいの大きさに
なりました。


まだ食べたことない人は

是非一度お試しあれ!

野生の味が絶妙でっせぇ~!



さてこのフユイチゴ

こんなに地面近くをはっていても
立派なキイチゴの仲間

ということは低木なんですね。

正確には

つる性常緑小低木

と言うのがいいのかな?

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そして
ほとんどのキイチゴが
初夏に実をつけるのに

これだけは寒い冬のへそ曲がり

いくら日当たりが良くても
ススキのような高い草が生い茂る草地には
進出しません。

林の縁が大好き。


これらは全てインプットされた戦略?

面白いですネぇ







虫の居所

いつもなら何の気なしにしていることでも、ひょんなことでこんなことに!
何事も相手を選ばないとひどい目にあいますぞ~! ・・・の典型!



これはいつもの風景で、『ハシボソガラス』君が、ひまつぶしに『トビ』君にちょっかいを出しているところ。

カラスは猛禽に次ぐ位置にいます。すなわち体も大きいし、くちばしも脚もがっちりしているのでエサの確保には他の小鳥ほど苦労しないので怖いものなし!
よって、遊ぶ時間がたっぷりとあるのです。遊ぶということはすなわち脳の活性化にものすご~く役立っているということ。
だからなおさら利口になります。 一説ではカラスの脳は犬よりもでっかいんだと!

そんなカラスはトビやノスリなどのおとなしい猛禽を見つけると「モビング(擬攻撃または疑似攻撃)」をします。カラスにとっては遊びの時間。 でも、トビにとってはいつものうっとうしい瞬間。


事件は突然勃発!・・・カラス君が何気なくトビ君の前に出たその瞬間!


いきなりトビ君が攻撃モードにギアチェンジ~!「トリャ~、オチョ~!!」


「え・ええ~~、ぎえ~~~~、うっそ~、マジっすか~!」と、カラス君が大慌て!
体中のすべての羽根が恐怖で逆立っています。こちらにまで悲鳴が聞こえてきます。


「あちょ~~!」燃えよドラゴン!トビ君は大マジで総攻撃! 
攻撃の手を緩めません! 必死に逃げ回るカラス君!

彼女に振られてイラついていたのか、またしても大奥にどっ叱られて、やけになっていたのか・・・トビ君の心境は本人に聞いてみないと分からないけど、これは尋常な怒り方ではありません。けっこう長時間追っかけまわしていましたゆえ。 見物している方も痛快痛快!!


数分後には何事もなかったように飛び去る、いつもの温厚なトビ君。
それを呆然として見送るカラス君。 「ああ、怖かった~! それにしてもアイツ、今日はどうしちゃったんだろ? 今度から、からかうのはちょっと自粛しようかなっと!」 

我、瞬間に立ち会う


年の瀬も押し迫った12月の晴れたある日

日差しを浴びてちょっと明るめな蛾が
飛んでいるではありませんか

なんじゃぁ~あれぇ~?
こりゃ、待てぇぇぇ~

なんて独り言をぶつぶつ言いながら
追っかけてみると・・・



舞い降りたのは
フユイチゴの葉っぱ


ありゃ、なんか様子がおかしい

フラフラしてるぅ~


えっ、ドンドン斜めに
傾いていくぅ~

どうしたんじゃぁ!!!


ついにこうなってしまいました。

なんと
死の瞬間に立ち会うことになった
わけであります。

トンボや鳥にもやられず
子孫も残して?

天寿を全うしたということでしょう!

ご苦労様でした。

まさか死に場所にフユイチゴを
わざわざ選んだ、なんてぇことは
ないよねぇ・・・


こちらは別のまだ元気な個体

調べてみると

ナカオビアキナミシャク

であることが判明


まぁ絶対とは言い切れませんが、
ネット上で公開されてる写真と解説を見て
そう判断させていただきました。


ところでこのお方

なんと11月から12月が発生ならびに
生息時期

晩秋から初冬の蛾なんですねぇ

幼虫の食草はリョウブ

なるほど!里山にいて当然なのだ!

夜目遠目笠の内

「夜遠目笠の内」このことわざは「①夜の暗がりで見る時 ②遠くから見る時 ③笠の下からちらりと見える時 そんな場合に女性は一番美しく見えるもの」・・・すなわち、よく見えないものを、実際よりずっと美しいものに想像してしまうということらしいです。

そういえば「笠の下」で思い出すのは「風の盆」。
すなわち「越中おわら節」で踊る女性の何となまめかしいこと! といったらありませんよね?
あれは全然顔が見えないもんね~ そりゃ全員美人揃いだろうけどさ!
見えないことによって、想像力でさらにさらに美人度が数倍増してるって思うのは私だけ?

これが、もし鳥のようにものすご~くいい目をしてたらどうなるか?!ちょっと想像してみましょう。
「夜目遠目笠の内」なんてのは論外の話になってしまいますぞ! 
恋人ならともかくとして、やっぱり、近くにいる同居人を見るにはボ~ンヤリと見えていた方がいいってこともあるんじゃない? そんなに近寄らないから大丈夫だって? おおっ、そりゃそうだ!

タカの視力はヒトの約8倍といわれています。人が10m先に落ちてるお金を発見できたとしたら、
タカはそれを80m先からでも識別できるということ!
だから遠距離からネズミや昆虫を見つけるなんてのはお茶の子さいさい!

その根拠は視細胞という、モノを見る働きをする細胞の数で比較できます。
研究によると、ヒトの網膜1平方ミリメートルあたり20万個の視細胞があるそうだけど、タカの網膜には同じ面積に100万個の視細胞があるんだそうな!
この驚くべき数が鳥の素晴らしい視力を支えているというわけ。


ハヤブサ』君 この目こそが命を支えています!


ジョウビタキ』君 こんな瞳でジッと見つめられたら女性はきっとイチコロに!


ヒトの目は正面についているので視野が狭いのはご承知のとおり。
ただ、目を動かすことはできるので、その分で多少視野を広げることができるのです。

鳥の眼球は「眼窩(がんか):頭骨にある眼球の入っているくぼみ」に固定されているために動かすことはできないけど、目の位置を横に付けることによって視野を広げて見ることができるようになっています。そして外見から見えるのは虹彩と瞳孔だけ。
これがヒトのように白目がない理由・・・こんな解釈で、だいたい合ってるような気がするけど、どうかな?

葉が落ちてわかること


もう完全に葉っぱを落とした

ウツギ

そこにちょっと丸い感じの塊が・・・




大きさ10cm~12cmといったところかな?

素材は主にススキみたいな感じ


それともササの葉?


こんな風にボール形で

真ん中がくぼんでいます。


こちらを作ったのはだぁ~れ?


そう、里山の代表選手

ホォ~ホケキョ・・・♪♪

ウグイスさんでした。


今年は子育て成功したのかな?

第一印象

トビ』君が精悍な顔つきに見えない要因の一つに、虹彩の色があります。
虹彩が「とび色」をしてるんだよね~ これは小鳥類などと同じ色。


「とび色」ってのは『トビ』の羽根の色のことです。

おっと、「とび色の瞳」については以前にも書いていたっけ。 ⇒  うるわしの君

猛禽類の中で、とび色の瞳を持つ者は他にも数種類います。


チョウゲンボウ』のオネイサマかママ。 猛禽の中では「かわゆい系」の代表種!


里山の代表種の『ノスリ』君も同じく虹彩がとび色 ・・・皆さんやさしい顔つき!


こちらは『ミサゴ』ママ 精悍な顔に似合うのはやっぱり黄色の虹彩じゃっ! 


ついでに比較のために特別出演していただいたのは『ケリ』のママ 
ワワ~っ、何ともスッゲ~きつそうな性格に見える顔だこと!

ここで面白いネタを見つけました。それはヒトによく似たサルとの違い!
トの目は仲間との意思疎通がしやすいように進化した!それは「白目」。

すなわち、サルには白目がない! う~ん、確かにサルには白目が見当たりませんね~ 

白目があった方が目の動きは確かに分かりやすいもんね! 
目の動きは心の動きを正直に映し出すからね~
アンタ、彼女の前で嘘をついた時にすぐに見破られたりしてない? ホラホラ目が泳ぎだしたぞ!

もちろん鳥にも白目がないけど、そのことについては、またいつか!




猛禽なのにこんな反応


じゃじゃ~ん、里山に猛禽が出現!・・・と思いきや、『トビ』じゃった~


トビと判った時の、ささ~っと興味が失せたの時の皆さんの反応がおもしろい。
①な~んだ、、トンビじゃん!とカメラをとっとと、ひっこめちゃうお方。
②そんなの興味ないも~ん・・・とすぐに他を探すお方 エトセトラ。

れっきとした猛禽類!・・・なのにどうしてトビだとダメなの? 
小鳥を襲うことなんてことは決してしない心優しいタカ。
クマタカ並みにでっかくて、飛ぶ姿は優雅そのもの。おまけに死体の掃除はしてくれる綺麗好き。

どうやら猛禽というのはもっと凛々しくてたくましくないといけないようです。

トビ君にモデルになってもらって練習ていると、いざクマタカが出た時にバシッと撮れるんだけどね~! だから粗末に扱ってはいけませんぞ! 一応、猛禽ですからして。

やっぱ菊だったぁ~


こちらは以前にも紹介した

コウヤボウキ




この季節

もう花なんぞ咲いていません!

そんなのあったりまぇ~?


まぁその代わりと言っちゃぁなんですが

こんな風に地味ィ~な種がついています。



このコウヤボウキ

どう見ても花の咲いてる時期には
これがキクの仲間なんて
じぇんじぇん信じられない。

でもどうですか?

こうなるとちょっとはキクかな?
なんて思えるのであります。

その理由は、綿毛

正確には冠毛かな?


これが本体から離れて風に乗って種を
遠くまで運んでくれるはず・・・
でも
まだ一度もそんなシーンを見たことない!

なぜでしょ?

この種、冬の間もしつこく
くっついて残っているのでありま~す。

だからチャンスを見逃すのであ~る。













いてくれたらいいのにな~!

まずこの写真をとくとご覧くだされ! 右足でしっかりとつかんでいるのは・・・バッタの仲間じゃ~!

越冬するこのくらいの大きさのバッタといえば、ツチイナゴかクビキリギスあたり。
だからきっと、そのどちらかに違いありません!



バッタ類ならウジャウジャと佃煮のようにいるのが、ここ里山の自慢!



でもこのお方は昆虫や小鳥が大好きなのに、なぜかこの里山には来てくれませ~ん!

図鑑で調べると、「冬鳥として全国の農耕地、河川敷、草地、埋め立て地などに渡来する」と書いてあります。
フンフン、里山は別に問題ないじゃん!・・・でも何故か見かけないんだよね~

どうやら里山はバッタとか小鳥のエサの点ではまったく問題ないけど、上空が開けた面積の土地ではないので、そこが気に入らないようです。なかなかバリケード・・・おっとデリケートじゃん!?

そこで提案! ここはちょっと発想を変えてここで暮らしてみたらいかが?
他のタカ類とはエサでも競合しないし、ものすご~く魅力的な場所だと思うんだけどな~・・・ダメ?



さてさて、この写真を見て前回 12/9のクイズ(学力テスト Vol.107)に登場した『チョウゲンボウ』って分かった人がいたら、すっごく尊敬しちゃうんだけどな~!

チョウゲンボウの性別や年齢のこととなると背筋がシャンとなるhapaちゃんによると、このモデルさんはどうやら「♀の成鳥」らしいっす! ではお時間もよろしいようで。



あってもイイのにない!


もう雪も降ったと言うのに

登場したのは

アキノキリンソウ

まだ暑さも少し感じる10月の中旬ごろが

ピーク

やっぱ「秋の麒麟草」・・・である!


でも不思議なことが・・・

里山にはどこを探してもない!

誰かみつけた人いるかなぁ~?


こちらは里山のすぐ近く

太平洋富士見平に咲いていました。

もしかしたら里山みたいな谷間じゃなくて
少し乾燥めの尾根あたりの草地が
好きなのかもなぁ~。


植物ってドバッとあるところにはあるのだけど

ないところにはな~んもない。


これって私にとってはとっても不思議なこと。


「えぇ~、あんた今頃になってそんなこと言ってんのぉ?」

なんて言うお方もいるかも知れませんが

とにかく私にとっては不思議なのであ~る。


だって中には、ある境界線を境に
こっちに生えていてあっちに生えていない
なんちゅうのがいっぱいあるんだから。

何がそうさせるんでしょうネぇ?

さぶぅ~


いやぁ~今日は寒かったですネぇ

なんと浜松市内でも初雪が降るし・・・

12月に雪が降るなんてあまり経験ないような?


もう、私はコタツに潜り込んでミカン食べて・・・

あぁ~そんな生活してみたいなぁ~!



さて、こちらは里山

寒谷ビオトープ

なぜか雪は街中ほどではなかったのだけど

やはり池は凍っていました。

落ち葉と氷のコラボ

これ好きだなぁ~!

オラだって大事なポリネーターだい!

ノコンギク』に集まるのはハナアブ類が一番多いけど、その中でもこの子をあまり書いたことがなかったので、今回しっかりとご紹介!


名前は『キゴシハナアブ』。漢字では「黄輿花虻」と書きます。

背中に太いストライプの模様があるハナアブはそんなにいないので、すぐに覚えられます。


このように複眼が離れているのが♀の特徴。



 そしてこちら、『リュウノウギク』で吸蜜しているのは複眼がくっついているので♂というわけ。


更に複眼を拡大してみると、黄色がベースになっている複眼のところどころが、赤茶色にそばかす模様に着色されております。模様にはけっこう個体差が。
これって世の中がどんなふうに見えるんだろ?

残暑の頃から見られるようになり、まだまだいくつかは残っているので探してみてね!



チョウ地味だな~・・・なんて言わせない

現在のブログ表紙の「おすすめニュース」に掲載されているのがアトリの仲間。
この『カワラヒワ』君もちょうど紹介されているところ。

アトリの仲間には冬鳥でウオッチャーの願望を集める赤い鳥がいろいろ。



そのアトリ類の中でもかなりのジミ~と思われているのが、この『カワラヒワ』君。
草食系だし、けっこうシャイで人見知りもするし・・・


だけどだけど、飛ぶと風切り羽の黄色がパッと開いて豪華絢爛! 空にひまわりが咲いた~!



これは里山での写真ではないけど、広い耕地ではこんな風に超団体で群れることもあります。この時は約2000羽以上かな?

ノコンジュース

もう今は咲いていない「ノコンギク」ですが、ハナアブやハエたちはこれが大好き!



蜜を求めて来たのは『ホソヒラタアブ』君


左右の複眼がくっついているから♂。♀は複眼が離れています。


無我夢中でしゃぶりついているので、どんなに接近しても大丈夫!

ホソヒラタアブは12月に入っても陽だまりの花に行けば見ることができます。ご近所の公園あたりを探してみてね!サザンカや椿があればまず見つかるはず!