「スジグロカバマダラ」
沖縄県の宮古島以南に行けば見られるチョウです。
ご存じのアサギマダラと同じく、タテハチョウ科の中のマダラチョウ亜科で、幼虫時代にはガガイモ科の植物を食べることで体内に「カリオナイド」という毒を取り込みます。
成虫になっても体内に有毒物質を持ち続けます。
天敵の鳥にとっては、口に入れてもすぐに吐き出してしまうほど嫌な味なので狙われることはほとんどないようです。
この派手で目立つ色も「オイラは毒を持ってるんだから近寄るんじゃねえぞ~」という表現方法で、言わば警告色の一種なのです。
このチョウの色って、あでやかとか華やかという感じとは少々異なって、毳毳(けばけば)しく見えるけど、皆さんにはどう見えますか?
アメリカ大陸には、これとよく似た「オオカバマダラ」というチョウがいるのは知ってますか?
「スジグロカバマダラ」と同じ仲間で、英名では「Monarch butterfly(帝王蝶)」と呼ばれています。3000kmにも及ぶ長距離の渡りをすることで有名で、時々TVでも放映されます。
夏になると、カナダからカリフォルニアやメキシコに向けて、数百万ともいわれる大群が一斉に長距離を翔んで越冬地に向かい、春にはこの逆のコースで、カナダ方面を目指すというのを太古の頃から繰り返しているのです。
下記に海野和男氏が取材した時のビデオが紹介されてます。
「3000キロ旅するチョウの大群
https://www.youtube.com/watch?v=R8IhfWCj_G4
「スジグロカバマダラ」は大きな渡りはしないので、南西諸島に行けば周年見ることができます。
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