学力テスト Vol.393-4 その解答 コウライアイサ ~ 日本初記録 ~

 コウライアイサ ~ 日本初記録 ~

 朝日新聞に「コウライアイサ 木曽川に飛来 日本初記録」という記事が載ったのは19862月の或る日の朝刊!!

 うわわ~っ、超刺激的なフレーズの「日本初記録」とあっちゃあ、行かないわけにいきません。しかしながらポイントは「木曽川の川島町」と書いてあるだけで、それ以上の情報はありません。

「行きゃあ、なんとかなるべ~! 行け行け、行っちまえ~」と、私しゃO型じゃないのに、今にして思えばかなり大雑把で大胆な決断! 翌朝ビュ~ンとすっ飛んで行きました! もちろん緊急病欠の有給届です。

腹部のうろこ模様が大事な識別ポイント!

 さて、現地付近に着いたものの、何と誰もいません! ・・・川幅が500mもあろうかという大きな河川です。堤防を走れば鳥屋が誰かいるだろう、誰かが自分と同じように新聞記事を読んで来ているだろう・・・そんな甘い考えは見事に打ち砕かれました! ゲゲッこんなはずじゃなかったのに~~ それでもあきらめずに探すこと2時間ほどで、何とか神様が味方してくれました! 


 そして100mほどの距離があったものの見事にゲット!! スコープで腹部のうろこ模様を確認できました! 
 今にして思えば、新聞記事以外の情報もなく、携帯もない時によくぞ見つけたものです! 

 コウライアイサは東アジアのみで観察される世界的な超稀少種で、当然ながら絶滅危惧種!!   今後生きてるうちに見られるチャンスは2度とありません!!・・・行くと決めたのは、当然と言えば当然のことだったのですがね!

 それからコウライ君との出会いは何回かあったものの、いずれも距離は遠く、いつも撮れずに指をくわえているだけでした。

 ひどい時は200m以上もあったのに、こちらがチラッと動いたら、その気配を察してササーッと逃げる始末! だから今回のように100mを切った距離で撮れるなんて天国に昇るようなルンルン気分!

カモ類の例外にもれず、「直接頭かき」です。

飛ぶ姿も優雅 うっとりして撮るのを忘れそう!

手前はカワアイサの♀

 コウライとは「高麗」のことで、もちろん朝鮮王朝のことで、漢字では「高麗秋沙」と書きます。越冬地が中国東部や朝鮮半島ということで知られています。   

 英名は「Chinese Merganser」または「Scaly-sided Merganser (腹部にうろこ模様のあるアイサ)」で「Merganser」はカワアイサやウミアイサと同じ仲間のこと。

  •  学名は「Mergus squamatus」 すなわち「鱗模様のアイサ」です。
  • 属名の「mergus」 は、アイサ属のことで「少し沈んで泳ぐ海鳥
  • 種小名の「squamatus」は鱗(うろこ)で覆われた という意味です。

  • 静岡県では2000年に富士川で♀が確認されたことがあるのみなので、ひそかに天竜川での初記録を狙っているのですが、まだその夢は叶っていません。いつかはきっと・・・!






2 件のコメント:

  1. 日本初飛来のコウライアイサに遭遇!!
    天国に昇るようなルンルン気分!!
    その時の気持痛いほど分かります!!
    funtenhideさんの強い思いが神様に通じたのですね~
    うろこ模様もバッチリ~頭かきもバッチリ~ブラボー!!
    天竜川での初記録♪叶うと良いですね(^_^)/

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  2. この時のコウライアイサ以降で、あれほど胸がときめいたカモ類はいません! 昨年も出会えたけど、私にとってはやっぱりドキドキワクワクのトキメキガモでした!

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