学力テスト Vol.382-2 その解答 クサシギ ~ 元禄時代のおしゃれ見本 ~

クサシギ ~ 元禄時代のおしゃれ見本 ~

こちらがクイズに使った写真の全体像

翼下面が黒っぽくてお洒落なのが特徴です。

江戸幕府がたびたび奢侈禁止令:しゃしきんしれい、または贅沢禁止令を出し、派手な着物を着ることができなかった時代。表は地味な色でも、羽織の裏などに凝った柄をほどこすことに、お洒落の道を見出したのが粋なお大尽たち。これを「裏勝り(うらまさり)」と呼ぶのだそうな!

このクサシギ君とよく似ていて、間違われるのが下記の鳥。

こちらは「タカブシギ」
クサシギ君と同じく、クサシギ属で同じくらいのサイズです。

どうです、見分けがつきますか? わからない? う~ん、まあ わからなくたって生活に支障が出るわけじゃないので、別にいいんだけど・・・


タカブシギの場合は翼下面が白っぽいので、ここが決定的な見分け方になります。
飛ばない時はどうするんじゃって? そんな時は家康の心境で「飛ぶまで待とう」です。


桜も散ってしまった4月の或る日、久しぶりにクサシギ君を間近に撮るチャンスが巡ってきました。クサシギ君の「頭かき初撮り」の大チャンスです!

車のすぐ近くの畔で羽繕いを始めました!! これはずぇったいに「頭かき」を始めるぞ~~!! しばらく待ってたら、期待通りに始めてくれたのはいいけど、後ろ向き~! この写真だと右足が浮いているだけで「頭かき」と理解できるのは撮影者のみ!

この位置からしか撮れないので、左足でやってくれないことにはどうにもなりませぬ!! そのうちにトビが近くを飛んだので、警戒して逃げて行ってしまいました。「トビごときで逃げるな~~!!」 この一瞬で、「初撮りでハナマル1種」のチャンスは泡と消えてしまいました! ガックリです。


あまりにもくやしくて、よく眠れなかったので、翌朝また40km先の同じ場所に行ってみたら・・・おおっ、いました、いました!! 同じ個体が同じ場所でしっかりと待っていてくれました!


しかも今度は田んぼの真ん中という絶好の場所で羽繕いを始めた~・・・と思いきや、
またしても見えない方の右足での「頭かき」!! 「げげ~、またかよ~」まだまだ試練が続きます!

盛んに上空を気にしていますが、飛んでいるのはカラス!
「おいおい、飛んじゃダメ~、お願いだから昨日の二の舞だけは止めてくれ~!」


でも今回は神様に見捨てられることはありませんでした。その後、1時間ほど粘って待っていたら、ようやくようやく左足で「頭かき」をしてくれたのです。「やったやった~~!!」


「ん、んん? 誰か見てるヤツがいる~!」と一旦フリーズ!! うわわ~っ、気付かれたか! こちらも車内からの撮影とはいえ、思わず頭を引っ込めて、息を止めてしまいます。

でも痒いのは我慢できないようで、すぐに頭かきを再開!

「うう~、気持ちよか~」 もうこうなると止まりません!

羽を拡げてモジモジ・バタバタ・・・さらに痒みが増してきたのでしょうか?

頭の後ろや首周りまで痒くなってきたようで、首の羽まで逆立っています。

撮っているこちらも背中が痒くなってきました。もっとも私の場合は単なる加齢による「老人性皮膚掻痒症」ではありますが・・・。

最大目標である「初撮りの頭かきは、たっぷり・じっくりと撮れたので、とりあえずは感謝感謝です! 来てよかった~~ これでめでたくハナマルの1種追加となりました。


今回は質より量とばかりに、ゲップが出るほどに写真を載せてみました。
もうクサシギ君のことを、たとえタカブシギと見間違えることはあっても、忘れることはないでしょう!・・・だよねっ!!

クサシギ君は春と秋の渡りの時期、内陸の休耕田や水路にいることが多いので、そこらをじっくりと探せば、きっと見つかりますよ! 見つけたら彼の小粋で自慢の「裏勝り(うらまさり)」を見てあげましょう。鳴き声でもわかるようになったら、識別としてはもう最高点をプレゼントしちゃいましょう!!










 

3 件のコメント:

  1. 次の日も出掛けたご褒美\(^_^)/
    クサシギの頭掻き初撮り!
    おめでとうございます\(^_^)/
    沢山の写真♬直接頭掻きハッキリ分かります♬
    裏勝りがあるのがクサシギ!
    翼下面が白っぽいのがタカブシギ!
    しっかり覚えておきます!

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  2. 今回は苦戦したので、忘れないと思うけど・・・
    忘れたら、またこのブログを思い出してねっ!

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  3. 覚えておきます!と力んでしまいましたが記憶力にトンと自信が無い、、、忘れてしまった時はブログを見て記憶を呼び覚まします(^_^)/

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