スズメ ~ やっこびん ~
最も身近な鳥と言えば、やっぱりスズメ。
皆さん、スズメの絵を描いてください! と言われて描けますか?
このところず~っとクイズに出している足や足指の形は覚えてますか? かかとの位置は?
スズメの顔の部分でけっこう大事なのが耳羽と呼ばれる頬の部分にある黒い斑点! これをビギナーの頃に「やっこびん」と教えてもらいました。これを書き忘れてはいけません!
「鬢(びん)」というのは「もみあげ」のこと。やっこさんのイラストを見てネットで調べてもらえば判ります。
ニュウナイスズメ ♂
国内で見られるスズメの仲間はスズメと、このニュウナイスズメ。他にはイエスズメというのがいるけど、これは珍鳥で殆ど記録がないので例外とします。
ほくろの古名である「にふ」(斑のこと)が無いことから、「斑無雀」(にふないすずめ)それが転じて呼ばれるようになったという説があるそうな。「やっこびん」がないから顔がスッキリしております。
農家が丹精込めて作った新米を、収穫前に群れになって食べに来ました。これじゃあ害鳥と言われても仕方ありません。
こんなふうに大群で押し寄せてきたら、農家もストレスが溜まりっぱなし!
でもご安心!これは収穫後に再び生えてきた二番穂、すなわち「ひこばえ」なので、いくら食べても怒られる心配は全くありません。
「ひこばえ」は成長しても穂が出る前に枯れてしまうか、穂が出ても中身は空のことが多いので、農家が田んぼにすき込むまでは、ほったらかし状態なのです。
ちなみに、スズメたちは繁殖期にはヒナへ、農業にとって害虫となる昆虫を与えることが多いので、その時期に関しては益鳥なのです。
「うう~っ、頭がかゆくてたまらん~~!!」という声が聞こえてきます。
「三前趾足(さんぜんしそく)」で「間接頭かき」
ふくら雀
晩秋にふっくらしてお昼寝タイム。寒い時は羽の間に空気をため込んで体を温めます。
ふくら雀というのは、「食べ物に困らないように」とか「豊かに暮らせるように」
と言う願いが込められた、豊かさや繁栄を象徴する縁起のある言葉。
「福良雀」や「福来雀」といった字をあてたり、家紋や着物の文様にも使われています。
和装でいう「ふくら雀」とは若い人向けの伝統的な帯結びのことで、ふくら雀が羽を広げたような形となることから、「食べ物に飢えることなく、豊かな一生を送れますように」との願いが込められているんだそうな。
スズメたちは人間のそばで暮らすことによって、タカ類などの天敵から逃れているのです。ヒトからもできるだけ目立たないように、関心を持たれないように、ひたすらひっそりと暮らしているのです。それがスズメたちのしたたかな戦略なのです。
そこの派手好きで目立ちたがり屋のギャルっ子みたいなアナタ!そして、そこのチャラいお兄ちゃん! 一度スズメ君たちのようなシックな生活スタイルを真似てみませんか? 「無理、無理~ そんな地味な暮らしって、つまんなそうで、できっこないも~ん!」って? そうじゃろね~
スズメは何処でも見られる可愛い小鳥♬
返信削除でも絵に描くのは、なかなか・・・(^^;
頬の部分にある黒い斑点は[やっこびん]
(やっこさんのもみあげ)とは!(^^)
スズメは減ってきているとか。心配。
◆スズメの絵が描けるようになれば、もうかなりベテランのバードウォッチャーです!
返信削除◆スズメは確かに減少しているようです。
住宅の隙間なども利用していましたが、現在の住宅ではそんな場所が減ったこともスズメの繁殖に影響しています。