忍法葉隠れの術


今年はちょっと少なめに感じた

ダイミョウセセリ

里山では

5月ぐらいから10月ぐらいまで

その姿を見ることができます。


里山で見ることができる

セセリチョウって言えば

翅をたたんでいるのがほとんど

でもこのダイミョウセセリは全く逆


たたんでいるお姿は今まで一度も

見たことないのであ~る。

もし見れたら超ラッキー!

何かいいことあるかもよぉ~



こちらはダイミョウセセリの幼虫

あん?幼虫?

どこにいるのけぇ~!

ほら、葉っぱが折りたたまれて

裏側が見えるでしょ。

その中にいらっしゃるわけ

こんな風にヤマノイモの葉っぱを

裏返して巣を作って過ごすのであ~る。



そして、なんとこのまま

この葉っぱの下で蛹になるらしいですよ。

こりゃ、蛹も見れるチャンスありぃ~!

そして秋深くなってヤマノイモの葉っぱも枯れて

一緒に地面に落ちて冬を越すそうな。


いや待てよ、まだ8月の終わりだから

もしかしてもう一度羽化して成虫になるかも・・・?

こりゃ、ちとしっかりと観察せねば!





学力テスト Vol.133

今回は久しぶりに鳥さんクイズ。 如何せん簡単すぎちゃったけど、まあ いっか!











花の季節到来


里山では今頃から

様々な花がドバッと咲き出します。


春はウキウキってな感じなんだけど

秋はちょっと違うなぁ~


ソワソワ?・・・いや違う

ドキドキ?・・・う~ん、これも違う

なんじゃろかいな?



まずはその第一陣


パッと目立ちはしないし

艶やかさもないけど

とにかく多い


ヘクソカズラ


もうどこもかしこも

ヘクソだらけじゃぁ~!


そんな風に言うとちょっとイメージ悪いかな?


でも、その名前とは違って

とっても可憐でカワユイわけ


なんてたって臭くないですからぁ~!

うん、それって個人差かな?


その詳しい解説はこちらをクリックしてね




こちらさん、ホシホウジャクとか

ホシヒメホウジャクの食草

幼虫を探してみよっかなぁ~なんて

思ったのだけど

もうたくさんありすぎて

面倒くさぁ~!








ルリモン vs オビゴン


もう夏が終わりに近づき始め

そろそろ秋の気配も感じるわけ


いいなぁ~この季節感!

なんて感傷に浸りながら里山を歩いていると

ギャビ~ン、グギィ~!

目線に入ってくるこんなお姿の方々

ちと刺激的なお姿は

キモイ?それともカッコイイ!

いやいや、キモカワユイ!?




まずはルリモン登場


サルトリイバラの下に隠れるは

ルリタテハの2~3齢らしき幼虫さん

このまま大きくなって羽化して

成虫で冬を越す戦略なのであります。



次に登場はオビゴン


そろそろ終齢ってな感じ

こちらはスイカズラの葉っぱの下に隠れてる?つもりかな。

日本には一属一種しかいない蛾

正式名称はオビガ

でも私はまだ成虫を見たことナシ!残念。

いつかは出会いたいなぁ~!


多分だけど、こちらさんは

このまま繭を作って越冬かな?











夏なのに・・・




ナツアカネ』と言うんだから、夏には当然こんなのが見られる! ・・・と、思ってる人いませんかい~? これって、まるでうそっぱち!



もしこの時期に見られるとしたら、せいぜいこのくらい! オスなのに、まだ赤くも何ともありませぬ!


こんな姿を見ることができるのは、まだ1ヶ月も先の話。 だから待っててね~!


ここも見てね ⇒  秋なのに夏

まだ出るか!


もう羽化は終了した!

なんて思っていたのは私だけ?


昨日の真昼間

ありゃ?まだ若い・・・

もしかして羽化したばかり?


なんて思って近づいてみると・・・




おぉ~ギンヤンマちゃんではありませんか!

まだ羽化するんですネぇ。


調べてみるとギンヤンマは11月ぐらいまで

見ることができるらしい。


成虫での生息期間はどのぐらいなんだろう?

2~3カ月ぐらい?

となると

そろそろこのあたりが打ち止めかもね。


このギンヤンマちゃん、私の存在が

相当に嫌だったらしく

撮影中、翅を小刻みに震わして

パッとどこかに飛んで行ってしまいました。


悪いことしたなぁ~

何事もなく11月ごろまで元気に

育ってほしいなぁ~!



集団盗蜜


サワギキョウの花が咲き出しました。

やはりもう秋ですネぇ~

なんて悠長なこと言ってたら

アカンのであった!



サワギキョウを狙った窃盗団現る!!

次から次へとサワギキョウの花へ・・・

ではなく花の根元へ!

片っ端から穴を開けて蜜を盗んでいくのであった。


この写真でわかるかなぁ~?

コハナバチの仲間らしき4匹のハチ

その全部が花の中じゃなくて

根元にいるでしょ!


集団で盗蜜するのを見たのは初めて!

サワギキョウから蜜を頂くには

この手口が手っ取り早いのかもネ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ちなみにこのコハナバチの仲間

アオスジコハナバチが一番近い感じなんだけどなぁ~?

よぉ~わからん!

小型ジェット


ウィ~~ン! 『ミソハギ』へミツバチが来ました・・・といっても、ミツバチの仲間で『スジボソコシブトハナバチ』ちゃん。ふくよかな体型が可愛いね~ オラはこんな体型が大好き!

それはそれは、もうすばしっこくって撮るのに一苦労!


どうです?このホースのように長~い口吻! 体長くらいに伸びちゃうんだって!


だからミソハギ程度の深さなら蜜なんてカンタンカンタン!


以前に一度紹介してるので、そちらもどうぞ ⇒ サワギキョウへのお客さま

どでんとしたお尻には、こんなハチもいるぞ~   にっぽん代表 その2

幸せを呼ぶトンボ



まずはこちらをご覧ください。ちょっとトンボのことを知っている人なら、すぐに名前が出てくる『チョウトンボ』 でも、何だか面白くも何ともないね~


そして、こちらがそのチョウトンボの翅に太陽光が当たった時!
誰しもが「ウワワワワ~~!何てキレイ~~!」と言うはず! 

言わない人は、きっと残念ながら不感症! きっと世の中すべてのことが、つまんね~って言いながら生きてるんだろな~ オイタワシイ・・・

光線の具合によって、いろいろな色が発色するので、それを撮るのが楽しくて楽しくて!


こんなのが撮れた日にゃ、もう天国にも昇る気分で乾杯~! でへへ、また飲みすぎちゃったい!

それにしても、今年はチョウトンボの多いことと言ったら・・・ 里山の近隣だけでも100頭以上は軽~く いるかもね!? カウントする時は杉の木のてっぺん辺りにも要注意ですぞ!

もしかしてもしかして、こんなに数が多いのはワッチにもそろそろお迎えが来るってことなのけ?
これって天国からの使者だったよね? 地獄じゃないよね? じゃあ、いったん考えさせてね!

こちらは以前に書いたものです。ヒマがあったら見てね ⇒ 天国に棲むトンボ   チョウのようにひらひら

おいしそうな夏菓子


どうです? この清涼感溢れるおいそうな高級夏菓子! 高級メロンの味と香りが凝縮されてますぞ! これはkunichanが「トウリャ~~ッ」と、気合を入れながら探し当ててくれました。


ママはこちらのお方で『クロコノマチョウ』ちゃん。


これが食草・・・すなわちクロコノマのママが卵を産み付ける『ジュズダマ』で、その実です。
一番上のサナギと色がよく似てるでしょ?


この終齢幼虫が、ページ先頭のサナギに変身したのですぞ・・・多分!

幼虫についてはこちらをどうぞ ⇒ 仮面舞踏会




雲上の避暑地

ブログの表紙にkunichanが「アキアカネがレッドリストに・・・」という話を書いているけど・・・


8/12に見たぞ~ その数約10頭!


どうです? 『アキアカネ』君に間違いないっしょ?

ええっ? この時期は、まだ里山で見られる筈がないじゃん!・・・そうです、そのとおり!

ここは浜松市北部の標高が約2000mのポイント! 水窪町の、とある山中の話。 

アキアカネ君たちはここで避暑をしているのです。下界の浜松市内に比べたら、ぜんぜん涼しくて、家に戻るのが嫌になるくらい!



ホシガラス』君たちも住んでいるという避暑地の世界! そういえば「ルリビタキ」君もさえずっていたっけ! どう? 話を聞いただけで涼しくなったでしょ?

さてさて、そんなアキアカネ君たちが里山へ戻って来てくれるのは、いつかなあ?
例年だと、タカの渡りが始まった頃で、9月末・・・首を長~くして待ってるよ~!

学力テスト Vol.132

クマゼミもそろそろピークが過ぎたかな? ヤレヤレです。

さてさて、今回もチョウのクイズで頑張ってね! 
できるだけ厄介なのを揃えてみたつもりだけど、どんな塩梅かなあ?


A


B


C


D


E

オオバコたる由縁


こちらの植物

ミズオオバコ

と言います。


水の中に咲くオオバコってな意味


でもでも、どう見ても白く美しい花は

オオバコではありましぇん。

じゃぁ~何がオオバコ?・・・


と言うことで、

今回はそこにスポットを当ててみました。


わかりますか?

白い花の下に広がる


フニャフニャ感のある幅広の葉っぱ


これがミズオオバコと名がつく由縁

これならなんとなく納得かな?


えっ?納得できない?


とにかくこの葉っぱが何に見えようとも

ミスオオバコはミズオオバコ

間違いないのじゃぁ~!



受難の年


夏のビオトープと言えば

ミズアオイ

こんなに可愛い花をたくさん咲かせてくれます。

でもでも今年は・・・


せっかく大きく伸びて花を咲かせたと思ったら

ある日突然、花も葉っぱも跡形なし

今年はそんな奇怪な事件が続いているのです。


そう、その犯人は・・・

ヌートリア


もうここまで伸びたから大丈夫だろうなんて・・・

私が甘かった!

背丈が1mほどあろうミズアオイも

ある日突然パックリ

残るは根っこだけ

そんな状態が続いています。


ミズアオイの将来はいかに・・・?

保護するにはネットで囲うしかないかもなぁ~


しかしこのヌートリア

同じ仲間のコナギには全く興味がない感じ

こっちを食べてくれればいいのにぃ~!!



超ハイスピード

以前紹介したことのある『ホシヒメホウジャク』ちゃん ⇒ 木の葉隠れの術

ミソハギ』に吸蜜に来ていました。


停止している時に見た、よれよれの翅のイメージはまったくありません。


まるでハチドリそのもの


1ヶ所に2~3秒という早業でミソハギを渡って行きます。もう撮るのが大変!グギギギギ~~

カレンダーどおり

例年、8月15日か16日なると必ず鳴き出す虫がいます。我が家ではそれが、『カネタタキ』君。


今年は、なんとオラッチの部屋の中が初鳴き! うわ~、やった~! ・・・こんなことで喜べるって何て幸せなんだろ!

これも見てね! ⇒ 初秋の代表種

ちなみに外に出てみたら、エンマコオロギやツヅレサセコオロギも鳴いていました。
こんな風情のある虫の声を聞いていると、朝から聞いているクマゼミはどこのどいつじゃ~あっち行け~!って思いたくなります。

ところでクマゼミの大合唱を体験して見たかったら「三方原墓苑」の駐車場がおススメ!
あそこで昼寝をしている猛者もいるけど、あんなことしたら夜はきっと頭の中がクマゼミだらけで眠れっこないんだけどな~ オラがデリケートすぎるのかなあ?

さてさて、今頃の里山は、ヒグラシとツクツクボウシ、アブラゼミが真っ盛り! なぜかクマゼミの声が聞こえてきません。でも、聞こえなきゃ聞こえないで、ちと心配になってくるんだよね~!


こちらは『ヒグラシ』君。声もいいけど、姿も美しいね~


ついでに、こちらもどうぞ ⇒ 日本人好み

スブタ


えぇ~豚肉を切って揚げて野菜を乱切りして

一緒に炒めて最後に片栗粉を入れて・・・

これぞ酢豚!!

・・・でいいのかな?

私は一度も自分で作ったことないので

よぉ~わかりましぇん!




この意味わからん地味ぃ~な写真

何か尖った葉っぱみたいのが水中に・・・


これぞ

スブタ


中華料理店ではなく

田んぼに生えるトチカガミ科の雑草


でも酢豚と違うのは

ここ最近、田んぼのメニューに

とんと姿を見せなくなってしまった。


環境悪化にとっても弱い植物

里山ではところどころに顔を出してくれます。

大事にしないといけないなぁ~!



台湾からはるばる

台湾出身の歌手といえば、強烈に印象に残っているのがテレサ・テンちゃん! 可愛かったね~!
ん?何で里山のブログにテレサ・テンが出てくるんじゃって? それがおおありなんですよね~!


ある日、やけにデップリとして貫録があるな~、真っ黒で、こんなでっかいドロバチっていたっけ? ・・・と、いうのが『ミソハギ』の満開な田んぼで翔んでいました。


れれ? これって、この春どこかで見て来たぞ~!


うわわわ~~~、思い出した! これって『タイワンタケクマバチ』じゃ~! 
え~、ついに愛知県から越境しちゃったの~! 

こちらがその時の記事 ⇒ 魅惑の花


ご参考までに、わが里山の『クマバチ』ちゃんに、ご登場いただきましょう。


どうです? この威風堂々たる体格! テレサ・テンちゃんになんて負けっこありません!

調べてみたら、以下のことが判明したけど、これから先どうなることやら・・・

2011年静岡県西部でも見つかり、今春2015年に営巣が確認されました。
愛知県で初確認されてから7年で静岡県西部で営巣が確認されました。


ナガサキだらけ

里山で時々翔ぶでっかいチョウ!
この日は『クサギ』の花を吸蜜している黒いアゲハを見っけ! 



遠くから見ていたらモンキ・・・あれれっ、ちょっと違う雰囲気! ・・・と慌てて駆け寄ってみたら



うわわわ~~、何と何と『ナガサキアゲハ』ちゃんじゃ、ありませんかい!


そして、この日のおまけはこちら!

うわわわ~~、こちらもナガサキちゃんの終齢幼虫!! これはkunichanが見つけた3齢が大きくなったもの。里山で幼虫を見たのは初めてじゃないのかなあ? 

こちらが3齢当時の写真です ⇒ ナガサキアゲハ 3齢幼虫

これでもハチの巣

先週、kunichanが投稿してくれたアシナガバチ類の巣についてのおさらい。


このへんてこりんな形をしたのは、これでもハチの巣! ・・・ちなみに、これは『ムモンホソアシナガバチ』の巣に決めました。

多分だけどネ!・・・多分なら決めたって言うなって? ごもっともだけど、何となくモヤモヤしてるのがヤダもんで、ついついね~!


まず、この巣だけど、素材は植物の毛を巣材とするため、アシナガバチ属よりも壁が薄くて丈夫!

普通、ハチの巣って支柱から左右均等に大きく作っていくんだけど、これは支柱から片方の方向へのみ延長! だからこんな風変わりな巣の形になるのです。 ちなみに左端の上に葉っぱにくっついているのが支柱。

ここまで、この記事をボ~っと読んでるアナタ・・・もしもし、アンタのことでんがな~!
いくら熱帯夜で眠れないからと言って、いつもボーっとしてちゃ、ハチに刺されまっせ~!


こちらが今回の巣作りをした『ムモンホソアシナガバチ』ちゃん! かわゆいネ~!


他のアシナガバチ類に比べて、色が薄い分、迫力があって凶暴そうな気がします。
実際にはそんなことないんだろうけどネ!